診療科の特色
脊椎脊髄外科は、脳神経外科技術をベースに、脊椎脊髄疾患を専門的な対象とした新しい診療科です。これまで脊椎脊髄疾患は整形外科で診療されることが多かったですが、当科ではそれら全ての脊椎脊髄疾患を網羅し、マイクロ技術や内視鏡技術を駆使して治療にあたっております。対象疾患としては、脊椎変性疾患、圧迫骨折(外傷性、骨粗鬆症性)などはもちろん、脊髄腫瘍や血管障害、化膿性脊椎炎や転移性脊椎腫瘍などを含みます。治療は、除圧術、固定術を含
めた従来の脊椎手術のみではなく、椎体形成術や内視鏡手術など最新の治療法を取り入れております。手術室装備としては、最新の顕微鏡、ナビゲーションシステム、3D-C アーム、カーボンベッドを含め、ハイブリッド手術室、最新の内視鏡システムなどの医療機器を取りそろえて診療にあたっております。また、手術治療だけではなく、「痛み」という患者様の主観が重きをなす症状に対して、医療サイドが自己満足に陥ることなく、できるだけ患者様の立ち位置、背景などを考慮し、種々の保存的治療法も積極的に取り入れております。