血液内科

診療科からのお知らせ

診療科の特色

 当科では、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、急性白血病などの造血器悪性疾患に対する化学療法や造血細胞移植療法を中心とした診療をおこなっています。

 無菌室(クラス100:2床、クラス1000:7床)で、急性白血病や悪性リンパ腫などに対する強力な化学療法や造血幹細胞移植をおこなうことが可能であり、その他の部屋でも専属のスタッフにより感染のリスクを下げながら各血液内科疾患に対する専門的な治療が可能です。
悪性リンパ腫や多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群などに対して外来での化学療法が可能な方には、外来化学療法センターでの通院治療を受けていただくことも出来ます。血液内科専門医の他、専門知識をもった看護師、薬剤師、理学療法士、管理栄養士などの多職種のスタッフが患者さんをサポートし、安全に治療を受けていただけるように努めています。

 国内で承認された治療は、新規薬剤を含めてほぼ当院で受けていただくことが可能です。CAR-T療法など、当院では実施できない治療もございますが、治療適応のある患者さんは治療可能な連携施設への紹介をさせていただきます。

診療内容

対象疾患 具体的傷病名
赤血球疾患 再生不良性貧血、巨赤芽球性貧血、自己免疫性溶血性貧血 など
白血球疾患 白血病(急性白血病、慢性白血病など)、悪性リンパ腫、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫、骨髄増殖性疾患 など
血小板、凝固因子異常 特発性血小板減少性紫斑病、血栓性血小板減少性紫斑病、血友病 など

教育認定・学会等認定施設

  • 日本血液学会認定医に関わる研修施設

  • 非血縁者間造血幹細胞移植認定施設

  • さい帯血移植認定施設

診療実績

 2022年度の新入院患者数は207名(急性白血病 9例、悪性リンパ腫59例、骨髄異形成症候群 27例、多発性骨髄腫 9例、骨髄増殖性腫瘍(真性多血症・本態性血小板血症・慢性骨髄単球性白血病)19例、特発性血小板減少症 11例、再生不良性貧血3例、他)でした。

自己末梢血幹細胞移植

 主に再発悪性リンパ腫、多発性骨髄腫に対して1995年から2022年まで合計103例の自己末梢血幹細胞移植を行っており、2022年度は3例に実施しました。

同種造血幹細胞移植

 200411月に「非血縁者間骨髄移植認定施設」、20069月からは「さい帯血移植認定施設」になり、それ以前から行っていた血縁者間造血幹細胞移植を含め累積症例が103例となりました。2022年度は年間4例(非血縁者間造血幹細胞移植 3例、臍帯血移植 1例)の同種造血幹細胞移植を実施いたしました。

地域医療機関の先生方へ

 血液疾患の方であれば、若い方のみならず、高齢の方でも治療の対象となる場合には必要な治療を提供するように努めております。毎日、血液内科の専門スタッフが外来診療にあたっていますので、ご遠慮なくご紹介ください。

 急性白血病などの初発で緊急性のある方については随時受け入れをおこなっています。緊急を要する患者さんは、診療情報提供書をお送りいただけましたら、迅速に対応いたしますので、地域連携を介してお問い合わせください。

  • 菱澤 方勝 部長
    担当・専門分野 血液疾患全般
    資格など 日本血液学会認定血液専門医・指導医

    日本内科学会認定総合内科専門医、指導医

    日本造血細胞移植学会造血細胞移植認定医
  • 岸本 渉 副部長
    担当・専門分野 血液疾患全般
    資格など 日本血液学会認定血液専門医・指導医

    日本内科学会認定内科医・総合内科専門医

  • 島津 弥生 副部長
    担当・専門分野 血液疾患全般
    資格など 日本血液学会認定血液専門医・指導医

    日本内科学会認定内科医・総合内科専門医

  • 田中 淳 医長
    担当・専門分野 血液疾患全般
    資格など 日本内科学会認定内科医

  • 林 裕美 医長
    担当・専門分野 血液疾患全般
  • 立岡 慶祐 専攻医
    担当・専門分野 血液疾患全般
  • 森口 寿徳 健康管理センター所長兼輸血部顧問
    担当・専門分野 血液疾患全般
    資格など 日本血液学会認定血液専門医・指導医

    日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医

外来担当医表

★初診は完全予約制
1診 午前 岸本 島津 森口 菱澤
午後 岸本 島津 森口 菱澤
2診 午前 虎谷
(再診)
立岡 田中
午後 森口
(再診)
土井
(13:00より)
田中

休診・代診情報

  • 休診代診情報はありません。
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