診療科の特色
心臓血管疾患は緊急を要することが多く、24時間365日緊急対応を行っています。心・血管疾患は血流低下から臓器障害が生じるため早期の診断と治療が必要です。
当センターは心臓血管疾患のカテーテル治療専門病院であり、年間2800件の検査および治療を2つの専用のカテーテル室で行っています。急性心筋梗塞や不安定狭心症への対応をはじめ、一般的にはバイパス手術におくられる高度複雑病変(高度石灰化病変や慢性完全閉塞病変を含む)もカテーテル治療で解決するようになりました。
これまでステント一辺倒の治療でしたが、プラーク切除を行い薬剤溶出性バルーンでパクリキセルを血管壁に塗りこむ治療の成績が良いことから、ステントを用いない治療が70%まで増加し、4剤の抗血小板剤の服用期間が3か月と短縮しました。 閉塞性動脈硬化症に対するカテーテル治療は、薬剤溶出バルーンやステントなどが登場し、長期成績の向上が見られるようになっています。治療技術の進歩により、これまで治療法のなかった静脈血栓後症候群、特に腸骨静脈圧迫症候群に対するカテーテル治療への期待が高まっています。
不整脈科では、20年前には治療が困難であった心房細動に対するカテーテルアブレーション法が確立され、現在は最も多い治療となっています。
デジタル医療機器の進歩は著しく心臓内の電気的興奮伝導が3次元で目視できるようになり、心臓CTの画像と重ね合わせ、より正確かつ短時間にカテーテルアブレーションが可能となり、成功率の向上と被爆量の低減に成功しました。







