小児科

診療科からのお知らせ

診療科の特色

 小児科では0歳から15歳(中学校卒業まで)の内科的疾患全般を扱います。
 外来業務は、平日午前9時から一般外来、午後1時からは専門外来(完全予約制)で、神経(発達/ 心理)、免疫アレルギー、血液、内分泌代謝、乳児健診、予防接種などに対応しています。感染症などの急性疾患が診療の中心を占めますが、アレルギーをはじめとする慢性疾患では当科で定期的な診療を行いながら、感冒等の際にはかかりつけ医療機関を受診していただいています。緊急時の時間外診療や救急搬送にも、可能な範囲でではありますが対応しています。
 入院病棟は小児・新生児ともH 棟3階です。産科との混合病棟で周産期から切れ目のない診療・支援を行っています。新生児は在胎34週以降・体重1500g 以上を受け入れ、基礎疾患を有する母体や社会的配慮が必要な家庭の児にも対応しています。一般小児は発熱患者が多いため、陰圧室や個室を活用し感染防御に努めています。急性疾患が多く短期入院がほとんどですが、小中学生の長期入院を要する児は桃陽総合支援学校からの訪問教育を受けることができます。
なお当科では、『小児がん拠点病院』である京大病院の連携病院として小児がん治療後の長期フォローアップを行っています。小児がんの新規発症例は当科での診療後、京大病院に診断確定・治療を依頼する形をとっていますが、治療後の様々な問題に対応できるよう体制を整えています。
 日常診療における質の高い医療の提供はもちろんのこと、受診や入院の契機となる疾患だけでなく子どもの発達や家庭背景・生育環境にも目を配り、他の診療科・部門やコメディカルスタッフと協力しながら、地域に信頼していただける小児科を目指しています。

診療内容

対象疾患 具体的傷病名
呼吸器疾患 上気道炎、肺炎、気管支炎、細気管支炎、クループなど
消化器疾患 胃腸炎、肝炎、腸重積症、幽門狭窄症、炎症性腸疾患、便秘症など
血液悪性疾患 貧血、血小板減少症、好中球減少症、血友病、凝固異常症、遺伝性球状赤血球症、慢性骨髄増殖性疾患、白血病など
免疫アレルギー疾患 気管支喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、川崎病、IgA 血管炎、自己炎症性疾患など
神経系疾患 髄膜炎、てんかん、熱性けいれん、神経発達症など
内分泌代謝疾患 甲状腺機能異常症、思春期早発症、低身長症、糖尿病、肥満症など
腎尿路系疾患 急性腎炎、慢性腎炎、ネフローゼ症候群、尿路感染症、水腎症、膀胱尿管逆流症 など
新生児疾患 早産児/低出生体重児(34 週1500g以上)、新生児呼吸障害、新生児低血糖、新生児黄疸など
その他 起立性調節障害、夜尿症など

教育認定・学会等認定施設

  • 日本小児科学会 小児科専門医研修施設

  • 日本血液学会 認定血液研修施設

症例数など

入院実績(人)
年間延入院患者数 1,939
新患者数 327
外来実績(人)
年間延外来患者数 6,533
新患者数 614
1 日平均患者数 26.9
主な患者数
肺炎・気管支炎 59
RS ウイルス感染症 36
ヒトメタニューモウイルス感染症 27
気管支喘息・喘息性気管支炎 21
急性腸炎・胃腸炎 20
川崎病 19
新生児黄疸 16
アデノウイルス感染症 12
新生児呼吸障害 11
新生児低血糖 6

 呼吸器や消化器を中心とした感染症が入院の大半を占めますが、その一方で稀少疾患の診断やフォローアップにも力を入れています。

地域医療機関の先生方へ

 いつもご紹介いただきありがとうございます。平日の一般外来受付は11時までですが、急を要する場合は19時45分まで時間外対応します。土曜・日曜(祝日を除く)は10時から13時まで院内待機当番医が救急外来で対応します。
 ご紹介いただく際には地域連携室または救急外来受付までご連絡ください。慢性疾患は初回診療に時間を要することが多いため、一日の受け入れ数を制限しています。必ず地域連携室を介してのご予約をお願いいたします。専門外来へのご紹介も、原則としてまず一般外来の受診をお願いしておりますのでご了承ください。診断がつかないケース、治療に難渋しておられるケースなどについてもぜひご相談ください。
 また小児がん治療後( 治癒後) で心身の不調を抱える患者さまがおられましたら15歳以降でも対応しますので、当院の「がん相談支援センター」までご相談ください。

小児・AYAがんサバイバーのための長期フォローアップ外来について
 治療技術の進歩により、若い世代(小児・AYA世代)のがん患者さんの中には、病気を克服し長期生存される方(がんサバイバー)が増えています。しかしその一方で、放射線や抗がん剤といった治療の影響が長い時間を経て現れてくることもわかってきました。こうした身体面の不調だけでなく、生活していく上での様々な困りごとについての相談の場として、このたび「長期フォローアップ外来」を開設しました。
 「長期フォローアップ外来」ではがんサバイバーが抱える様々な問題に対し、担当医師・看護師のみならず他の専門診療科医師や種々の専門領域をもつスタッフと連携しながら、解決を図り支援を行います。
図1 長期フォローアップ外来の流れ

長期フォローアップ外来のご案内
  • 澤田 眞智子 部長
    担当・専門分野 小児内科全般

    血液・アレルギー
    資格など 日本小児科学会専門医・指導医
  • 田村 宏美 副部長
    担当・専門分野 小児内科全般

    低身長
    資格など 日本小児科学会専門医・指導医
  • 酒井 達紘 医員
    担当・専門分野 小児内科全般
  • 藤田 耕世 専攻医
    担当・専門分野 小児内科全般
  • 若園 吉裕 名誉院長
    担当・専門分野 小児内科全般

    血液悪性腫瘍

    アレルギー
    資格など 日本小児科学会専門医・指導医

    日本血液学会専門医・指導医

    日本小児血液・がん学会暫定指導医

外来担当医表

1診 午前 澤田 若園 田村 澤田 田村
午後 柴田
(神経発達)
田村 澤田 酒井 交替
(予防接種)
2診 午前 酒井 酒井 松本

藤田 松本
午後 名取
(2.4)
(神経発達)
藤田
(乳児健診)
名取
(発達こころ)
境内
(2.4)
(内分泌)

休診・代診情報

  • 休診代診情報はありません。
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