診療科の特色
小児科では0歳から15歳(中学卒業)までの内科的疾患を扱っています。感染症などの急性疾患が中心を占めますが、アレルギーや心身症などの慢性疾患では病状評価や長期的な治療計画を当科で行い、感冒等の際はかかりつけ医の先生にお願いしています。外来は、午前が一般外来、午後は予約制の専門外来ですが、急を要する場合は19:45まで一般の時間外診療を行っています。土曜・日曜(祝日を除く)10:00~13:00は院内待機の当番医が救急外来で診療します。専門外来では、神経(発達/心理)、免疫アレルギー、血液、内分泌代謝、乳児健診、予防接種を扱っています。
小児がん患者については、診断治療は国が定める「小児がん拠点病院」(京大病院など)に依頼し、当院は「小児がん連携病院(カテゴリー3)」として治療後の長期フォローアップを行っています(国立成育医療研究センターホームページ参照)。また、日本小児がん研究グループ(JCCG)の血液腫瘍分科会(JPLSG)および小児白血病研究会(JACLS)に参加しています。
感染症に対してはリスクや症状に応じて外来待合・診療室を分け、安心して受診いただけるよう心がけています。乳幼児には新型コロナ以外にも脅威となる感染症が多数ありますので、従来通り有熱患者の診療に力を注いでいきますが、時間や場所の制約のためご不便をおかけしているかと思います。ご理解ご協力に感謝申し上げます。
2020年2月に新病棟が開設され、小児科は小児・新生児ともにH棟3階が入院病棟となりました。産婦人科との混合病棟となりこれまで以上に切れ目のない診療・支援が可能になっています。小児は数日程度の短期入院がほとんどですが、長期入院となる小中学生は桃陽総合支援学校からの訪問教育を受けることができます。新生児は在胎34週以降、生下時体重1500g以上を受け入れ対象としています。
質の高い医療の提供を心がけることはもちろん、受診や入院の契機となる疾患だけでなく子どもの発達や家族背景・生育環境にも目を配り、他科やコメディカルスタッフと協力しながら、地域に信頼していただける小児科を目指しています。