臨床工学部門

診療科からのお知らせ

臨床工学科 科長 岡田 忠久

現代の先進医療は複雑でかつ多種多様な高度医療機器で成り立っています。私たち臨床工学技士は、医学と工学をつなぐ担い手として誕生した資格です。主には生命維持管理装置の操作及び保守管理を中心として業務を行います。臨床工学科は医療チームの一員として心臓血管カテーテル室、血液浄化センター、手術室、集中治療室などに従事しており、緊急を要する治療に対しては24時間のサポート体制で取り組んでいます。 院内の医療機器が安全に使用されるよう日頃よりメンテナンスを行い、特に生命維持管理装置の運用に関しては保守安全管理に重点をおいて取り組んでいます。また、学会や研究会等にも積極的に参加し常に専門的知識の向上を図り「質の高い医療」を目指し各部門で活躍しています。 1997年に心臓血管センター臨床工学技士として始まり専門的な医療スタッフが少ないなかタスクシェアに注力し現場を支えてきた結果、現在では35名の臨床工学科となりました。2023年の集中治療室稼働と共に当科でも24時間の勤務シフトを導入しています。今後も臨床工学技士の強みを生かし患者さんの治療に貢献していきたいです。

心臓血管カテーテル業務

心血管カテーテル業務

心臓血管カテーテル部門では臨床工学技士も積極的にカテーテル検査・治療に加わり医師と共に医療機器の側面からチームの一員として全面的にカテーテル治療をバックアップしています。命にかかわる心臓疾患では迅速な処置を要するため24時間体制で緊急カテーテルをサポートすると共に危機的な状態に導入される補助循環装置にも対応しています。
また、心臓血管カテーテル室には多種多様な症例に24時間対応するため3000品目以上の高度医療管理機器である治療器材があります。機器の選定から在庫管理までシステムを構築し運用を行っています。

心臓カテーテルアブレーション業務

アブレーション業務では治療に用いられる心内電位解析装置(Labo)や3Dマッピングシステム、高周波心筋焼灼装置、パルスフィールドアブレーション装置、心筋冷凍焼灼装置、心臓電気刺激装置などの機器操作及び解析を行います。これらの業務を行うことで医師や看護師と共に、質の高い医療の提供を目指しています。



冠動脈CT解析業務

冠動脈CTは低侵襲で精度の高い冠動脈病変の診断が可能です。撮影した輪切りの画像をコンピュータで処理することにより、心臓や冠動脈の3D画像を構築し血管の状態を検査します。さらに、冠血流予備量比(FFR)をCT画像から解析することで冠動脈の狭窄と血流を同時に評価できるFFR-CTも行えるようになりました。当院では、心臓血管カテーテル治療や心臓外科手術に多く携わる臨床工学技士が冠動脈CTの業務にも携わっています。緊急性の高い冠動脈病変が見つかれば、迅速に処置が行える体制を整えています。



心臓植込み型不整脈デバイス管理業務

主な業務場所は心臓カテーテル室、心臓血管センター病棟病室、心臓血管センター外来、ME機器管理室で、医師と共に専門性の高い診断と治療をサポートしています。

心臓カテーテル室

ペースメーカや植込み型除細動器などの植込み手術の清潔介助、初期設定プログラミングを行います。


病棟病室(主に心臓血管センター病棟)

植込み手術翌日・1週間後チェックや緊急入院患者の作動状況チェックを行います。


心臓血管センター外来

不整脈デバイス外来では循環器科医師と共に作動状況確認及び設定の最適化を行い、場合によっては循環器科一般外来受診時にも緊急作動状況チェックを行うことがあります。


ME機器管理室

遠隔モニタリングwebアプリによる定期フォローアップ管理業務を行います。


その他

不整脈デバイス植込み患者の手術・特殊検査時やMRI撮像時にバックアップ設定変更業務を行います。


集中治療業務

当院にはICU8床/CCU10床/HSCU16床のケアユニット設備があり、当院臨床工学技士は24時間勤務を行っています。人工呼吸器、ECMOやImpellaなどの補助循環装置、急性血液浄化、慢性血液浄化などの生命維持管理装置の患者個々にあった使用をめざし業務を行っています。日常の医療機器の安全および適正使用が行われているか補助循環は1日3回、他の機器は1日2回ラウンド点検を行っています。看護師、理学療法士、栄養士、医師など意見交換を行える環境を目指し、能動的な業務を行えるように教育も交えながら向上を目指しています。

手術室業務

手術室ではチーム医療の一員として、CEが多職種と連携し、さまざまな専門的業務を担っています。CEの活躍の場は年々広がっており、医師や看護師のタスクシフト・シェアにも対応しながら、安全で円滑な手術の実現に貢献しています。 手術室CEの役目は、「安全で安心な手術環境」を目指し、医師・看護師と協力しながら日々の手術室の運営や環境整備に取り組んでいます。目立つ存在ではありませんが、患者さん一人ひとりの大切な手術が確実に、そして安全に行われるよう、技術の力でしっかりと支えています。

医師のタスクシフト業務

外科の内視鏡手術では、スコープオペレーター(カメラ操作)として術中の視野確保を担当。高度な技術と集中力が求められるポジションで、手術の精度向上を支えています。

看護師のタスクシフト業務

眼科手術では、CEが手術支援用の最新3Dモニターシステムの操作を行い、看護師の外回り業務(術野への物品出しや器具の管理・搬送など)も代行。テクノロジーを扱う専門職として、手術の流れをスムーズに保ちます。

脊椎外科手術での支援
神経機能を確認するための術中モニタリング(MEP)や、ナビゲーションシステムの操作を担当。精緻な技術が求められる場面で、手術の安全性と正確性を支援しています。

手術支援ロボット(da Vinciなど)の準備

多診療科で使用される手術支援ロボットの立ち上げや、術前に患者さんへ接続するセッティングもCEの重要な役割です。高精度手術を支えるロボットの安定稼働を確保します。

心臓外科手術における生命維持装置の操作

心臓・肺・腎機能を一時的に代行する人工心肺装置の操作を担当。CEの高度な知識と技術によって、患者さんの生命をつなぎ、手術成功を支えます。

ステントグラフト手術の支援

カテーテルを用いた低侵襲治療では、術野で医師と共に器材準備や手術助手としても活躍。円滑な手術進行をサポートしています。

医療機器の管理・教育

手術室に配備される多くの医療機器について、選定・点検・トラブル対応・廃棄に至るまで、CEが一貫して対応しています。また、機器をより安全に活用していただけるよう、医師・看護師などのスタッフを対象とした使用説明会や操作研修を定期的に実施し、チーム全体の知識と技術の向上にも努めています。

眼科業務

スコープオペレーター業務

スタッフ勉強会

人工心肺装置

ナビゲーション業務

血液浄化業務

血液浄化業務として、血液浄化センター、一般病棟・集中治療室での業務に携わっています。

血液透析(HD)/オンラインHDF(OHDF)

血液浄化センターにて、外来・入院患者の定期的な透析治療を行い、状態が不安定な入院患者さんに対しては病棟・集中治療室での血液透析や持続的血液濾過透析を行っています。 医師・看護師とチームとなり、患者さんの状態に応じた最適な透析条件の調整に携わり、きめ細やかなサポートを行っています。


機器管理/メンテナンス

透析装置や水処理装置、透析に関する検査機器の準備・操作・保守点検をはじめ、機器トラブル時の対応など技術的支援を行っています。また、透析用水の生菌数・エンドトキシン濃度の測定などの水質管理を行い透析液の清浄化に携わっています。


バスキュラーアクセス(VA)の管理

シャントやカテーテルの穿刺、止血、観察などを通じて血液浄化に必要な血管アクセスを安全に維持・管理しています。医師・看護師と連携し、トラブルの早期発見や対応に努めています。


アフェレーシス療法

通常の透析とは異なり、特定の病因物質や成分を分離・除去する治療法です。 当院では、血漿交換(PE)、二重濾過血漿交換(DFPP)、血漿吸着(PA)、顆粒球除去療法(G-CAP)、LDLアフェレーシス、レオカーナ、血液吸着療法(HA)、腹水濾過濃縮再静注療法(CART)などの治療を行っています。また、血液疾患の治療の一つである造血幹移植において必要な末梢血幹細胞採取にも携わっています。
装置の準備、操作、監視、トラブル対応など患者さんが安全に治療をうけていただけるように、医師・看護師・臨床工学技士がチームとなってサポートを行っております。

医療機器管理業務

ME機器管理室(G棟2階臨床工学室)では生体情報モニタ・呼吸関連装置・補助循環装置・血液浄化装置・心臓植込み型不整脈デバイス・保育器・除細動器・輸液/シリンジポンプ等、多種多様な医療機器を保守管理しています。

中央管理

汎用性の高い輸液/シリンジポンプやセットアップされた人工呼吸器、HFNC装置等をME機器管理室で中央管理とし、安全で効率的な運用を行っています。


保守管理体制の整備

学会や製造業者の勉強会や研修等で情報収集し、各種点検(使用前・使用中・定期)の計画と実施。院内修理か製造業者に修理依頼するかの判断。機器購入時の同一機種の選定。新型機種購入時の研修や看護師など機器使用者に対する勉強会等の実施。保守点検・故障修理・更新に携わることで医療機器の適正安全使用と保守管理体制の整備に努めています。


患者搬送

病室で人工呼吸器や補助循環装置を使用している患者の院内移動時や他院への搬送時にも搬送車に同乗し装置管理を行っています。


遠隔モニタリング管理

心臓植込み型不整脈デバイス植込み患者や睡眠時呼吸補助装置を使用している患者に対して、入院中は病室で装置使用・注意事項説明を行い、退院後もwebアプリケーションを活用して装置使用状況・効果を把握できる「遠隔モニタリング管理」を行い医師の診断・治療に貢献しています。

資格・認定

*令和7年9月時点の取得資格認定

資格名

3学会合同呼吸療法認定士

専門呼吸治療臨床工学技士

透析技術認定士

体外循環技術認定士

専門不整脈治療臨床工学技士

植込み型不整脈デバイス認定士

心血管インターベンション技師(ITE

専門心・血管カテーテル臨床工学技士

集中治療専門臨床工学技士

認定集中治療臨床工学技士

臨床ME専門認定士

医療情報コミュニケーター(MDIC)

医療安全管理者

ダヴィンチコーディネーター

臨床実習指導者

情報セキュリティマネジメント

外来担当医表

休診・代診情報

  • 休診代診情報はありません。
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