外来化学療法センター

診療科からのお知らせ

外来化学療法について

 従来がん治療の大きな柱は手術、放射線治療、薬物治療でしたが、新たに免疫チェックポイント阻害薬を使用したがん免疫療法が多くの癌種で適応を拡大しており、4本目の柱として注目されています。

 薬物療法とがん免疫療法の2本の柱を受け持つのが外来化学療法です。
外来化学療法は、患者さんが入院をせずに通院で抗がん剤治療を行うことです。
副作用に対する有効な支持療法(軽減策)の確立、副作用の少ない抗がん剤の登場により、患者さんの生活の質を落とすことなく化学療法を行うことが可能になりました。

当センターの特徴

 外来化学療法センターは現在リクライニングシート21床とベッド4床の計25床が稼働しており、看護師配置は6~7人/日となっています。

 1日に可能な化学療法件数は約30件となっていますが、化学療法件数は2017年以降増加の一途をたどっており(図1、2)、特に免疫チェックポイント阻害薬の臓器横断的な適応拡大によって今後も更なる増加が見込まれております。
今後化学療法受け入れ件数の増加のために、人員の確保と増床を行う予定です。

 スタッフは外来化学療法に専従する診療科として2019年6月より腫瘍内科が発足しており、がん薬物療法専門医1名が週4回外来を担当するほか、京都大学医学部附属病院腫瘍内科の医師が週1回診療とコンサルトに従事し、がん診療を行う各診療科と臓器横断的に連携した診療に当たっております。
 また外来化学療法センターに常駐する薬剤師としてがん専門薬剤師とがん薬物療法認定薬剤師が配置され、正確な調剤と投与はもちろん、副作用の観察と対応を行っています。
がん化学療法認定看護師は1名が配置され、患者さんの疾患と治療に対する理解を深めてもらう努力や、精神的サポート、自宅での生活指導も行っています。

図1 外来化学療法件数の年次推移(年度別)

図2 2019年度がん種別化学療法件数

地域医療機関の先生方へ

 外来化学療法センターに通院される患者さんは、通院時間以外は自宅で過ごされています。この間遅発性の副作用や好中球減少に伴う易感染状態が生じる可能性があります。
患者さんの副作用への理解を深め、悪化しないうちに受診いただくようお伝えするほか、急な容態の変化にも対応できるように外来、時間外救急、必要時の緊急入院の体制を整備しております。

 しかし遠方より通院の患者さん、移動能力の低下している患者さん、日頃併存疾患で近医に通われている患者さんは、かかりつけ医に相談あるいは受診されることがあり、やむを得ず対応をお願いする場合もあるかと存じます。
その意味でも日頃の情報共有が重要であり、当院として密な連携、情報提供の努力をたゆまなく行ってゆく所存です。
 患者さんに関してご相談やお気づきの点がございましたら、何なりとご連絡いただけますようお願い申し上げます。

外来担当医表

休診・代診情報

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