診療科の特色
京都桂病院脳神経外科は2020年4月より、部長 中久木、医長(現副部長)稲田の2名が新しくメンバーに加わり、4名体制で脳神経疾患全般にわたって安全で質の高い外科および内科治療を行っています。
近年、脳神経外科治療は劇的に変化してきています。血管内治療の技術を使用した治療方法が発達し、大変良好な結果を得ることができるようになりました。そのため当科でも、設立当初より血管内治療を積極的に行ってまいりました。その中の一つに脳梗塞に対する血栓回収療法があります。血栓回収治療は時間との闘いでもあります。血栓回収治療を開始するまでの時間をできるだけ短くするように、脳卒中に携わるスタッフと協力し血栓回収治療のシステム作りを行いました。その結果、当科設立当初に比べると搬入から治療までの時間が大幅に短縮されました。
京都桂病院では京都大学脳神経外科、当院神経内科、放射線技師、看護師の協力を得て、脳卒中担当医を24時間365日院内に配置し、また検査面においても24時間365日脳血管撮影、頭部MRI/頭頸部MRAや3D-CTAの撮影が可能な状態となっています。そのため高い機動性とチームワークを有する脳卒中センターを形成することができています。
今後、救急棟が建設される予定です。救急棟には充実したICUやSCUなども完備されますので脳卒中センターが更に充実した組織となり、今まで以上に迅速で質の高い脳卒中治療を提供できることになります。
また、我々は血管内手術以外の直達手術においても安全で高度な外科治療を行っています。最近では神経内視鏡を導入し、下垂体腺腫、脳出血、水頭症などの疾患に対しても低侵襲の手術を行うことができるようになり、より迅速で優れた医療を地域の皆さんに提供しています。
