診療科の特色
2019 年6 月、臓器横断的ながん化学療法およびがんゲノム医療を担う診療科として、化学療法部を改めて腫瘍内科が発足いたしました。2018 年4 月に当院は「がんゲノム医療連携病院」に指定され、京都大学医学部附属病院を中核拠点病院としてがんゲノム医療に従事しています。腫瘍組織を用いた遺伝子パネル検査として、2018 年10 月よりNCC オンコパネルによる検査を先進医療B にて開始し、2019 年6 月には米国Foundation Medicine 社のFoundationOne CDx とともに保険診療下での検査が開始となっています。また2021 年8 月以降は腫瘍組織が使用できない患者さんのための検査として血液検体を用いたリキッドバイオプシーとして、血中循環腫瘍DNA を検出するFoundationOne Liquid CDx による遺伝子パネル検査も保険診療が開始となっています。現在は新規の組織を用いた国産遺伝子パネル検査であるGenMineTOP および
新規のリキッドバイオプシーであるGuardant360CDx も検査可能となっています。
従来遺伝子パネル検査の結果は京大病院腫瘍内科及びその連携病院18 施設の参加するエキスパートパネルというWeb 開催のカンファレンスで討議され、治療方針決定や二次的所見への対応を行っておりました。しかし2024 年6 月より京都府下で京大病院に次ぐ2 番目のエキスパートパネルが自施設のみで開催可能な施設として指定され、より早く結果をお返しできるようになりました。今後も地域のがん患者さんに適切なゲノム医療をできるだけ早くお届けできるように努力してまいります。
また、がん治療の5 本目の柱として登場し、臓器横断的に使用され有効性が示されている免疫チェックポイント阻害薬は、免疫系を活性化させることによって生じる免疫関連有害事象(irAE)が問題となることが多く、適応拡大に伴ってその頻度も増加しています。治療担当診療科のみならず普段はがん診療を行わない診療科や多職種連携で早期発見や治療に携わる必要があり、2017 年10 月より診療科・多職種連携によるKatsura Immunotherapy Team(KIT)を結成し、腫瘍内科はirAE に関する相談、治療方針決定、委員会での報告などにおいてその中心的な役割を担っています。
これらの取り組みを経て、最適ながん化学療法を地域の患者の皆様にお届けできるように更なる努力を行ってゆきます。







