診療科の特色
心臓血管外科は心臓血管センターの外科部門として、心臓血管内科との円滑な連携のもと、心臓、大血管、末梢血管のあらゆる疾患に365日、24時間体制で対応しています。診療経験豊富な心臓血管外科専門医が常時待機し、急性大動脈解離、大動脈瘤破裂、心筋梗塞後合併症などの緊急手術が必要な疾患に関しても、高い救命率を維持しています。
大動脈疾患に対しては、根治性の高い人工血管置換術を第一選択として治療を行っていますが、高齢者を中心に個々の症例に応じて、低侵襲であるステントグラフト内挿術も数多く行っています。狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患に対する冠動脈バイパス術や弁膜症に対する弁形成・弁置換術も安定した成績を維持しており、近年増加している小切開低侵襲手術(MICS)に関しても導入していく予定です。下肢静脈瘤に対しては、高周波焼灼術や医療用接着剤(venaseal)を用いた血管内治療に加え、外科的瘤切除を行うことでより綺麗な外観となるよう心がけています。