⼀⼈⼀⼈に最適な⼿術

当院では、診療ガイドラインに準拠した、最新の手術治療を提供しております。体の負担が小さい内視鏡手術、腹腔鏡手術に加え、2018年には手術支援ロボットda Vinciを導入し、消化器がん、肺がん、泌尿器がん、婦人科がん等でロボット支援下手術の豊富な実績を有しております。昨今のがん治療では患者さんの生活の質(QOL)を重視した治療が求められており、当院でも、徹底した術前診断を行い、術前・術後に放射線、化学療法を組み合わせることで、一人一人に最適な手術を提供できるよう努めております。また、安心・安全な手術を受けていただけるよう、様々な診療科や多様な専門職がチームとなって診療を行なっております。

消化器がんの正確な診断と最適な治療で完治を目指します

消化器内科では、消化管(食道、胃、大腸など)、肝臓、胆道、膵臓に発生した消化器がんの診断と内科的治療を行います。私たちは、最新の内視鏡・腹部エコー・血管造影の機器を用いてがんを早期かつ正確に診断すること、より体への負担を少なくがんを治すこと、がんに伴うつらい症状を緩和することを目標に診療を行っています。内視鏡はしんどいと思っている患者さんも多いですが、ほとんどの検査や治療は鎮静剤で眠った状態で行いますので苦痛はありません。また、消化管、肝臓、胆膵の各領域の学会専門医・指導医が診療に携わっています。各々の症例に応じたより質の高いがん診療を提供していますので安心してご相談ください。

からだにやさしい放射線治療!

放射線治療は⼿術、化学療法と並び、がん治療の三本柱の1本であり、根治的治療から緩和治療まで、様々な⽬的で⾏われます。放射線治療は⼿術と⽐べ低侵襲であることから、⾼齢者や合併症のある⼈でも受けることが可能で、局所に限局した前⽴腺がんや喉頭がん、⼦宮頸がんなどでは根治が⽬指せること、機能形態が温存できることが特徴です。 放射線治療には体外から放射線を当てる⽅法と体内から放射線を当てる⽅法があります。体外照射を受けても、放射線がからだに残って、その後体から放射線が放出されるようなことはありません。当院は三菱重⼯製vero4DRT、エレクタ製Versa-HDの2台の⾼精度リニアックを有し、肺や肝臓、膵臓などで呼吸で動く腫瘍には追尾定位治療、そして強度変調放射線治療(IMRT)、体表⾯を⾚外線でスキャンして位置合わせや画像誘導(IGRT)を⾏うなど、病変への線量集中と有害事象を減らすため⾼精度放射線治療を積極的に⾏なっています。最⼤の効果と最⼩の副作⽤を⽬指して、三本柱を組み合わせて⽤いる「集学的治療」についても、当院では積極的に取り⼊れています。

安⼼安全な外来化学療法!

従来、化学療法は⼊院して⾏う必要がありましたが、外来化学療法センターが設置されたことにより、⽇帰りでの治療が可能となりました。現在、リクライニングシート15床とベッド4床の計19床が稼働しています。また、専⾨の看護師・薬剤師が常駐して、抗がん剤使⽤中の患者さんの⽇常⽣活の不安や障害に対する聞き取りや対策、内服指導や副作⽤に対する有効な⽀持療法(軽減策)の提案を⾏い、診療科を含めた多職種で情報を共有しています。また、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)や治療・就労の両⽴⽀援など患者さんの⼈⽣に寄り添った形での化学療法継続に寄与していきます。

がん治療の新しいアプローチ-がんゲノム医療

これまでがんの治療薬は、がんが発⽣した臓器別に開発されてきましたが、どうしても⼀⼈⼀⼈のがんの特性が異なることにより、同じがん種でも治療が効ききやすい⼈とそうでない⼈がいました。しかし近年、臓器別ではなく、個⼈ごとのがんの特性、すなわち遺伝⼦変異にアプローチする治療が開発され、「がんの個別化治療」として注⽬を集めています。このがんゲノム医療は現在、対象となる⽅が標準治療が効果を⽰さなくなった患者さんに限られており、実際に遺伝⼦変異にマッチした治療薬が⾒つかる割合は⾼くない等の限界はありますが、当院ではがんゲノム医療連携病院として積極的に⾏なっております。

緩和ケア

質の高いがん医療において、身体や心のつらさをやわらげるためのケア(緩和ケア)は重要です。京都桂病院には、緩和ケア外来・緩和ケアチーム・緩和ケア病棟という緩和ケアを提供する3つの部門があります。
これらが外来治療中・入院治療中・がん治療終了後、それぞれの時期の身体や心のつらさを和らげるための専門的な治療やケアを担当し、患者様にはがん治療のすべての時期を通じ最善の緩和ケアを受けていただくことができます。
緩和ケア科や精神科の専門医、がん医療に精通した看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、医療ソーシャルワーカーなどがチームを組み、穏やかな療養のお手伝いをしています。

緩和ケアチームのご案内

緩和ケアチームは、専⾨の医師や看護師、薬剤師が中⼼となり、さまざまなつらさを和らげる治療やケアを主治医と連携しながら⾏っています。当院には緩和ケア病棟もありますが、⼀般病棟で過ごされている患者さんに対して症状緩和のサポートを⾏うことで、安⼼して治療が継続できるようにお⼿伝いをしています。お体の問題だけでなく不眠や不安などのつらさ、あるいは療養場所の選択、経済的な問題など、さまざまな⼼配事やつらさに対応できるように、臨床⼼理⼠や医療ソーシャルワーカーなど多職種で構成しています。患者さんやご家族が、より良い療養⽣活を送れるようにサポートさせていただきますので、主治医または看護師を通してお気軽にご相談ください。

2018年度 2019年度 2020年度
緩和ケアチーム介入件数 183 156 201

各診療科

診療科を選択する

血液内科

血液がん(悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、急性白血病など)

2020年に移転した新病棟の無菌室で、強力な化学療法や造血幹細胞移植など、感染のリスクを下げながら専門的な治療を受けていただけます。外来化学療法センターでの通院療法も可能です。

脳神経外科

脳腫瘍

患者さん一人一人にあった低侵襲で効果的な治療を心がけます。手術、放射線治療、化学療法を組み合わせた集学的治療が可能です。

消化器内科 消化器外科

胃がん、大腸がん、食道がん、肝臓がん、膵臓がん、胆管がん、十二指腸・小腸がんなど

精密な術前診断、最新の手術治療、チームで取り組む化学療法や放射線治療を組み合わせ、患者さんに満足していただける治療を追求しています。

呼吸器内科 呼吸器外科

肺がん、胸膜中皮腫、縦隔腫瘍、胸壁腫瘍、転移性肺腫瘍など

診断から治療まで一貫したシステムを構築しています。化学療法、手術(腹腔鏡手術やロボット支援手術等)、放射線治療、緩和療法を駆使した治療を行います。

皮膚科

皮膚がん

皮膚がんの診断・治療を行います。化学療法が必要な皮膚がんに対しては、大学病院にご紹介させていただきます。

形成外科

治療に伴う変形に対する修復や再建

皮膚がんの手術や乳房再建を担当しています。

産婦人科

子宮頸がん、子宮体がん、子宮肉腫、卵巣がん、外陰がん、膣がんなど

手術・化学療法・放射線療法の全てを行なっています。2020年に移転した新病棟にて、腹腔鏡手術やロボット支援手術など、体の負担が小さい手術を積極的に提供しています。

小児科

治療終了後の小児がん

当院は「小児がん連携病院」として治療後の長期フォローアップを行なっています。

泌尿器科

前立腺がん、腎臓がん、膀胱がん、腎盂(じんう)尿管がん、精巣腫瘍など

体の負担が小さい軽尿道的内視鏡・腹腔鏡を用いた手術を中心に、最新の放射線治療や化学療法、免疫療法を行なっています。多職種で排尿ケアチームを作り、患者さんの排尿自立を支援しています。

耳鼻咽喉科

鼻・副鼻腔がん、口腔・舌がん、咽頭がん、喉頭がん、甲状腺がんなど

診断から治療まで対応しています。可能な限り審美面に配慮した負担の少ない手術を行います。先進的な手術に加え、放射線治療、化学療法を組み合わせた治療が可能です。

乳腺科

乳がん

多職種から成る乳腺診療チームを形成し、検診、治療(手術・放射線治療・薬物療法)、緩和と包括的な診療を行なっています。形成外科と共同して行う整容性の高い乳房再建術、遺伝子検査による個別化治療も実施しています。

緩和ケア科

がん治療に伴う痛みの緩和

がん治療の全ての時期を通じて緩和ケアを実施しています。身体と心の様々なつらさを和らげ、より豊かな人生を送ることができるよう、多職種によるチームで支えます。

放射線診断科

画像診断、血管内治療

CT,MR,RI検査を行い、がんの早期発見や進行具合の判定、治療効果の判定に必要な情報を主治医に報告しています。また、血管内治療も行なっています。

放射線治療科

放射線治療

根治をめざす照射から、症状を和らげるための照射まで、様々ながんに対応しています。最新鋭の装置を揃えることで、京滋地区では随一、全国でも有数の治療実績があります。

麻酔科

手術時の麻酔管理

各診療科と連携して、安全な手術や術後の早期回復が実現できるよう、手術前に綿密な評価を行っています。

病理診断科

病理組織診断

検査や手術で摘出された患者さんの組織を詳しく調べ、患者さん1人1人にあった治療が行えるように病理診断を行なっています。

リハビリテーションセンター

リハビリテーション

患者さん一人一人に対し、その方らしい日常生活を維持できるよう、外来・入院を通じて、また、予防目的から緩和目的まで幅広いリハビリテーションを実施しています。

腫瘍内科

がん化学療法、遺伝カウンセリング

臓器横断的ながん化学療法、および、がんゲノム医療、遺伝カウンセリングを担います。外来での日帰り化学療法と、1泊〜数日間入院での化学療法の双方に対応しています。