MRI

MRIとは

MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像診断)検査とは非常に強い磁石でできた機械の中に入り、その磁力とラジオ波という電磁波を利用して身体の臓器や血管を撮像する検査です。X線被ばくの無い検査になります。

当院のMRI

当院では1.5Tと3.0Tの装置を1台ずつ導入しています。


SIEMENSE Healthineers MAGNETOM Avanto Fit 1.5T


SIEMENSE Healthineers MAGNETOM Vida 3.0T




検査時間は部位・内容等により異なりますが、一般的な検査で15~30分程度です。
寝台に寝て頂き、トンネル状の機械の中に入って検査を行います。
工事現場のような大きな音のなる検査となり、検査中はヘッドホンまたは耳栓をつけていただきます。また、非常に動きに弱い検査ですので出来るだけ体を動かさないようにして頂きます。
上腹部臓器など呼吸により動いている部位を検査する場合、10~20秒程度の息止めをお願いすることがあります。
なお、検査中はブザーをお渡ししますので、体調が悪くなってきた場合にはすぐに検査を中断することができます。

MRIは強力な磁石を使用しているため、以下の方は注意が必要です。

  • 心臓ペースメーカー(条件付きMRI対応ペースメーカーを除く)、人工内耳等の医療機器が留置されている方は検査を受けることができません。

  • 妊娠3カ月以内(妊娠の疑われる)の方は胎児への安全性が確立されていないので検査を受けることができません。

  • 手術等により体内に金属をはじめ何らかの人工物がある方、または入れ墨のある方は、その材質や種類により検査を受けられない場合があります。

上記に該当する方は、必ず担当医師または技師に申し出てください。
※当院は条件付きMRI対応ペースメーカーの施設基準を取得しています。

検査室には眼鏡・時計等のアクセサリー類、ペンや磁気カード、携帯電話等磁気に反応する金属類は持ち込めません。
カラーコンタクトをつけている場合は検査中は外していただきます。(普通のコンタクトは外していただかなくて大丈夫です) 検査当日にMRI検査の問診票をお渡ししますので検査までによくお読みいただき、該当する項目があれば技師に申し出てください。

安全に検査を行うために、技師の指示に従いご協力いただくようお願いいたします。
ご不明な点があれば遠慮なく技師にお尋ね下さい。

スカイシーリング

当院ではルミナススカイシーリングを各MR検査室に導入しています。

スカイシーリングは、美しい空のイメージで、心を癒やすデザインになっており、検査の不安を軽減するのに役立ちます。

明るく広がりのある屋内空間でリラックスして検査を受けてもらえるため、閉所恐怖症や検査に不安を抱える患者さんから好評です。



当院のスカイシーリング

MRI検査では全身の様々な病巣を発見することができますが、特に脳や脊椎、四肢、また子宮、卵巣、前立腺等の骨盤腔や、胆のう、すい臓、肝臓などの上腹部に生じた病変に関して優れた描出能が知られています。ほかにも心臓などの検査もでき、造影剤を使用せずに血管を撮像することができます。

胆のう・膵管 (造影剤なし)

 頭部血管 (造影剤なし)


VSRAD(早期アルツハイマー型認知症診断支援システム)は、海馬傍回付近のMRI画像を解析し、萎縮の状態を数値で表し、前駆期を含む早期アルツハイマー型認知症診断の支援情報を提供します。

 

全身MRI拡散強調画像(Body DWI / DWIBS)は、がんのスクリーニングとして導入が進んでいる最新の画像診断法です。
DWI(拡散強調画像)とは、MRI装置を用いて細胞内の水分子の運動を画像化するものです。正常な細胞は水分子の運動が活発ですが、腫瘍や炎症などがある細胞ではこの運動が小さくなります。
この状態を画像化することにより病変を検出します。放射線被ばくはなく、注射の必要もありません。

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