救急科

男性医師の育休② 新生児のお世話!

こんにちは、救急科のKです。

前回男性医師の育休① 脱・取るだけ育休|京都桂病院救急科ブログは生まれたところで終わったので今回から育休体験記となります。

当院は妻の出産時に有休が付与されるので、それを消化し、

正確には退院日くらいから育休となりました。

産後パパ育休、育休など制度がややこしいですが、

僕の場合は半年間だったのではじめから育休でした。

 

新生児期は里帰りをする人も多いですが、

地理的な条件や僕が育休を取れたことなどを考慮し、

里帰りはせず自宅で過ごしました。

 

入院中はあまりすることがないかとも思っていましたが、

家を片付けたりベビー布団を出したりしてそれなりに忙しく、

毎日面会に行きました。

生まれたての赤ちゃんの顔って毎日変わるんですね!

 

出産では交通事故に遭ったくらいのダメージを負うとよく言いますが、

妻は大量出血もありしっかりダメージを負い、

痛みや立ちくらみを抱えたまま産後4日目で退院となりました。

新生児期の僕のミッションは家事全般と、

妻が少しでも休憩できるように交代でお世話をすることでした。

新生児期は24時間、

泣く→ミルク作る→おむつ交換→授乳→ミルク足す→げっぷ→おむつ交換→抱っこで寝かしつけ→ラッキーなら布団に置ける(無理ならずっと抱っこ)→哺乳瓶洗って消毒する→休もうと思うとまたすぐ起きて泣く

2-3時間毎の無限ループで、

夕方に沐浴をしていました。

沐浴は2人体制で、片方が入れて片方が拭くというやり方でしていました。

 

いつ大人が寝るか、これが非常に難しいのですが、

お互いに残っている気力・体力を日々確認し、

午前3時で交代にしたり、授乳毎に交互で休んだりしていました。

 

妻はまだ外出ができないので僕が買い物に行き、

大人のごはんの支度や家事をしていました。

もともと家事は何でもやりますが、別に得意というわけではなく、

毎日大人が昼と夜に食べるものを考えるのだけでも大変でした。

生まれる前は、

そんなに夜の仕事も苦手じゃないし、夜のお世話も大丈夫だろう、

くらいに甘く考えていましたが、

実際に始まると妻と交代といってもまとめて眠るのが難しく、

睡眠不足でどんどん体力は削られていきました。

生後1週間で書類のために職場に顔を出しましたが、

もうその時点(退院から3日しか経っていない)で顔色が悪く他の先生に心配される始末でした・・・

 

そして生後2週間、

家の中で僕だけ発熱しました。

随伴症状を伴わず、妻も息子も発熱しなかったのでたぶん感染症ではなく、

疲れからの熱(雑な診断ですいません)だったのだと思います。

情けない話です。

アセトアミノフェンを飲んで動けるようになり、

実家の母が大人の食事を作って届けてくれ、

なんとか乗り切ることができました。

 

あと、コロナ禍も乗り越えたはずの僕の手肌は

日々の手洗いで何故かボロボロになりました。

 

2週間健診、1か月健診や保健師訪問があったり、

ニューボーンフォトを撮ったりして

あっという間に新生児期は終わりました。

この時期を振り返ると、本当に過酷な時期でしたし、

もともとがクリーンな働き方の職場なだけに、

育休に入った時の方が身体はつらかったです。

ですがもし育休をとらず里帰りもなしで妻のワンオペ育児になっていたら、

妻の体力が限界になっていたかもしれませんし、

僕も仕事に集中できていなかったでしょう。

この時期は育休で何かを得たというより、

「育休があったからなんとか耐えた」

正直そんな感じです。

1か月を過ぎると僕の体調は整い妻も動けるようになってきましたが、

そんなとき、予期せぬ試練に見舞われました・・・

また次回お届けします。

 

桂病院救急科は、男女問わず子育てとの両立を応援しています。

男性医師も育休を取れる職場の見学をご希望の方は、

躍動2024|京都桂病院救急科ブログをご参照ください。

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