緩和ケア科

緩和ケア病棟のご紹介

2020/08/01

緩和ケア病棟のご紹介

京都桂病院は、2020年4月より緩和ケア病棟を新規に開設しました。院内に緩和ケア外来・緩和ケアチーム・緩和ケア病棟という3つの専門的な緩和ケアを提供する組織がそろい、これらが外来通院中・一般病棟入院中・がん治療終了後の患者さんの症状緩和をそれぞれ担当することで、がん治療のすべての時期を通じて最善の緩和ケアが提供できる体制となりました。

 

 緩和ケア病棟は、ご自宅や一般病棟では対応が困難ながんによる身体や気持ちのつらさのある患者さんに専門的な緩和ケアを提供し、穏やかに過ごしていただくことを目的とした病棟です。新病棟の最上階、全室個室20床(うち10床は無料個室)です。広さ、明るさ、静けさといった緩和ケア病棟に求められる要素をすべて満たす療養環境で、広々とした食堂・談話室や、横になったまま湯船に浸かることのできる介護浴室、付添の方が宿泊できる家族控室、家族が手料理を振る舞うことのできるキッチン、ベッドのまま移動可能で京都市内を一望できるオープンテラスなどを備えています。

 緩和ケア病棟では、緩和ケア科と精神科の医師、がん医療に精通した看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、医療ソーシャルワーカーなどがチームを組み、患者さんやご家族の苦痛を和らげるためのさまざまな治療・ケアを提供します。最新最良の薬物療法はもちろんのこと、思いやりやいたわりに満ちた看護、気持ちのつらさや不眠などのケアに精神科医が常に関わること、個々の患者さんの状況に応じた緩和的リハビリテーションを積極的に行っていることも、当院の緩和ケア病棟の特長です。

 緩和ケア病棟に入院された後も、体調が良いときは外出泊や一時退院も可能です。自宅生活を主とし調子が優れないときだけ入院いただくことや、介護にあたるご家族の休憩を目的とした短期間の入院も可能です。2020年7月以降は他の病院に入院・通院中や在宅で療養中の患者さんの受け入れも開始しました。

 京都桂病院の緩和ケアに関わるスタッフは、皆さまの療養が少しでも穏やかなものとなることを願い、お役に立ちたいと考えております。緩和ケア外来の受診や緩和ケア病棟での療養を希望される方は、現在おかかりの病院の主治医の先生にお申し出ください。

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