栄養部門

畑の働き者、MITSUBACHI

皆さんこんにちは。
いかがお過ごしですか?
やっと冬らしくなり、私はこたつでみかんを食べたりして冬を満喫しています🍊
こたつでまったりするのも好きですが、週末はアクティブに活動しているKSです✨
最近は日本ミツバチ🐝の巣から「はちみつ」を採取してきたのでその様子を紹介させていただきます!
下の写真は巣箱から取り出したはちみつです🍯
重箱式巣箱といって、このような箱を重ねて設置しています。
巣が大きくなるたびに箱を下に置いていきます。
今回は5段目の一番上の箱を採りました。

ミツバチは巣の上側ではちみつを溜めて、下側で子育てをしています。
中間の部分は蜂の幼虫、さなぎが混ざった部分もあるので取りません。
5段あるうち、1段を採った場合は20%の巣を失いますが、育児を行うのに影響はありません。

採った蜜は美味しくいただきますが、蜜を採ったあとの巣くずに水を加えて加熱すると、蜜蝋(キャンドルやリップクリームの材料)を採取できます。
捨てるところが一つもないのは驚きです😲

ミツバチは花の蜜を集めるだけでなく農家の現場において欠かせない、果実を実らせる受粉も行なっています。
2011年、国連環境計画(UNEP) のアヒム・シュタイナー事務局長は「世界の食料の9割を占める100種類の作物種のうち、7割はハチが受粉を媒介している」と報告しています。

近年、日本では農地の減少や農作物の栽培が減少していること、農薬による影響などでミツバチが減少していると報告されています。
少しでもミツバチが蜜を集める環境が増やせたらと、そばの種を植えています。
そばの花が満開に咲く時期はとってもきれいで、ミツバチが蜜を集めにやってきます。(上の写真)
今回初めての採蜜でしたが、自然の恵みを感じることができました😊🍯
私も働きバチを見習って日々の業務を頑張りたいと思います!

最後に少し栄養士らしいお話を。(笑)
砂糖の代わりにはちみつを使用すると、1/3の量で砂糖と同じ甘さを得られます。
カロリーを抑えられ、さらに、ビタミン、鉄、亜鉛などを摂取することができます。
ドレッシングやジュースなどを作るときに、はちみつを使ってみるのもおすすめです😋
ですが、はちみつの主成分は糖質です。
たくさん摂りすぎると体重増加に繋がる可能性があるので食べ過ぎには注意してくださいね!
はちみつは花の種類によって味が違うので食べ比べてみるのも面白そうです。
よかったら皆さんも味わってみて下さい😊

※はちみつは1歳未満の乳児には与えないでください。
腸内環境が整っていない1歳未満の乳児は、はちみつに混入しているボツリヌス菌による乳児ボツリヌス症を発症するリスクがあります。


管理栄養士 KS

国連環境計画(UNEP)

https://www.unep.org/news-and-stories/story/why-bees-are-essential-people-and-planet
・農林水産省
農薬による蜜蜂の危害を防止するための我が国の取組
https://www.maff.go.jp/j/nouyaku/n_mitubati/
・一般社団法人 日本養蜂協会
https://www.beekeeping.or.jp/circumstances/domestic・・
・シリーズ ものづくりと学問 はちみつの成分特性
榎 本 俊 樹
石川県立大学生物資源環境学部食品科学科 教授
日本食品標準成分表(八訂)増補
2023年
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=3_03022_7

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