心臓血管外科

病理診断科の役割

2022/10/01

病理診断科では顕微鏡観察を通じた病気の診断(確定診断、最終診断)や、治療方針に係る遺伝子検査などを行なっています。

京都桂病院には多数の診療科があり、様々な検査や治療が行われています。診療上の必要から患者さんの細胞や組織を採取、切除することがあります。また、手術で臓器が切除されることもあります。病理診断科は、これらの標本を作製、主に顕微鏡で観察し、病気の正体・正しい診断にせまる診療科です。標本をみて、病変の性質(腫瘍性、炎症性・・・)腫瘍ならば良性か悪性か、腫瘍の進行具合(ステージ)、これまでの治療がどの程度効いたのか、等を判断し、病理組織診断・細胞診断として主治医に伝えます。主治医はそれを踏まえ、全身の状態や他の検査も統合して、その後の治療方針を決定します。

病理診断科では病理検体を用いて、特定のタンパク質や遺伝子の検査も行います。院内で実施できるものは実施し、迅速性を追求しています。これらはコンパニオン診断とも呼ばれ治療方針の決定や治療薬の選択に必須です。

また、当院は現在「がんゲノム医療連携病院」であり、「がん遺伝子パネル検査」と呼ばれる遺伝子検査を行なっています。血液検査による場合と病理検体を用いる場合があり、検体中のDNA・RNAの品質・量が検査結果に大きく影響します。病理検体を用いる場合は、検体の品質保持のための適切な取り扱いに配慮しつつ、患者さん一人ひとりについて「どの検体をどれくらい使用するのが適切か」の判断を当科で行なっています。治療に遺伝子情報を生かす傾向は今後も続き、腫瘍性疾患の大部分に精密な遺伝子検査を併用する時代がすぐそこまで来ていると思います(オーダーメイド医療)。

病理診断科は業務(病理診断・細胞診断・病理解剖)の性質上、外来や入院病棟で患者さんの皆様と直接お話しする機会があまりありませんが、正確な診断を通じて皆様の健康増進に関わっています。

一覧ページへ戻る