血液内科

血液の病気について

2021/11/01

血液の病気について

血液の病気というとまず「白血病」を思い浮かべられる方が多いかと思います。「白血病」は血液(白血球)のがんですが、他にも「悪性リンパ腫」、「多発性骨髄腫」、「骨髄異形成症候群」などの血液腫瘍(がん)があります。これらの病気の時には熱が続く、リンパ節が腫れる、内出血しやすいなどの症状、また血液検査にて白血球が増える、貧血など検査異常を認めることが多く、このような場合には「かかりつけ医」に相談して、出来るだけ早く「血液内科」の受診をお勧めします。
 血液のがん以外に酸素の運び屋さんである赤血球の病気として「再生不良性貧血」や「鉄欠乏性貧血」などがあります。疲れ易い、動くと動悸がするなどの症状がある場合、貧血の可能性があります。貧血の有無は血液検査にて分かるので受診、検査をお受け下さい。
 血小板は血を止める働きをし、減少すると出血し易くなります。血小板の病気として「血小板減少性紫斑病」などがあります。これらの疾患はいずれも「血液内科」での専門的な治療を要することが多いのですが、京都市内で「血液内科」がある病院は多くありません。京都桂病院は京都市内でも多くの血液疾患の患者さんを治療している病院の一つとなっています。
 最近、血液疾患の治療は分子標的治療薬、抗菌治療薬、抗体薬物複合体などの新しい薬剤の開発や遺伝子・細胞治療の進歩がめざましく、これまでよりも良い治療成績が得られるようになってきました。
 血液疾患には難治性の疾患も多いですが、疾患の種類、状態、年齢などに応じて患者さんご自身やご家族と相談しながら、これまでの治療に加えて新しい治療薬、新しい治療法、骨髄移植などを積極的に取り入れて治療を行っています。血液の病気が疑われる、また診断された場合には血液内科を受診、ご相談下さい。外来は月~金まで午前・午後とも診療を行っています。
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