整形外科

手指の疾患(手の外科外来)について

2018/09/01

手指の疾患(手の外科外来)について

『はたらけどはたらけど……ぢっと手をみる』

 最近ご自分の手をみたことありますか?指が腫れたり、変形していませんか?

 指の第1関節(DIP関節という)が変形して曲がってしまう。痛みのため強く握ることが困難になり水ぶくれの様になることもあります。爪の根元をみると“らくだのこぶ”の様な盛り上がりができている。これはヘバーデン結節といいます。原因不明の疾患です。一般に40歳代以降の女性に多く発生し、局所の所見は第一関節に発生する変形性関節症です。関節リウマチとは異なりますが膠原病の一部にも似たような指の変形を伴うものもあるため時として鑑別を要することがあります。治療はまず(これがおおかたの治療ですが)局所の安静・薬物療法など保存療法を行います。保存療法に抵抗しどうしても痛みがとれなくて日常生活に困る場合は、まれではありますが、手術療法を行うこともあります。

 同様に親指の付け根の関節(付け根といっても手首に近い)に起こる変形ー母指CM関節症があります。瓶のふたを開けるときや物をつまむときなど親指に力を入れるときに痛みを生じます。関節軟骨がすり減り(流行りのサプリのあれですね)関節が亜脱臼(少し外れている状態)していることもあります。手首に近い親指の付け根を押さえると痛みが出てレントゲン検査を行うと変形が認められます。以前に比べるとこのような患者さんが多くなってきていると思います。治療は変形の程度によって異なりますがまず、安静・薬物療法、装具療法などを行います。こういう保存療法をしばらくしてみて軽快しない場合は手術療法を行います。当科では関節固定術ではなく、主に関節形成術を行っています。

 関節軟骨のすり減りというと膝関節の変形性関節症(流行りのサプリのあれです)を思い浮かべる方が多いと思いますが親指の付け根にも同様の変化が起こるということです。じっと手をみて何か思い当たることがあれば手の外科外来を受診してみてはいかがでしょうか?

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