糖尿病・内分泌・生活習慣病センター
京都桂病院 糖尿病・内分泌・生活習慣病センター
糖尿病患者さんは増加しており、今や日本人6人に1人は糖尿病あるいは糖尿病の可能性を否定できない人に分類されるまでに至りました。さらに高齢者(65歳以上)では4人に1人が該当するとされ、今後の超高齢化社会を迎えるにあたり大変な危機感をもって日々の糖尿病診療にあたっています。
西京区でも近隣の御開業の諸先生方で糖尿病を専門とされている先生は極めて少なく、京都大学糖尿病・内分泌・栄養内科の稲垣先生の御提案もあり、4~5年前から西京区に糖尿病のセンターをつくってはどうかという構想がありました。
しかしながら当時は、京都桂病院糖尿病担当科の部長不在の時期とかさなり棚上げ状態になっていました。このたび、平成29年度から部長も正式に着任し、今までの糖尿病教育施設だけでなく、内分泌、甲状腺、病態栄養、NSTコーディネータなどの専門医研修のための施設認定の見込みも立ち、さらにこの7月から内分泌専門医・糖尿病専門医・高血圧専門医の資格を持つ医師が副部長として着任することとなり、体制も整ってきたため、管理会議での承認を得て今年4月から新たに糖尿病・内分泌・生活習慣病センターとして再スタートすることになりました。また、チーム医療に関しても、6月からは糖尿病療養指導士の資格をもつ看護師も増え、一層の充実に努めています。
現在、フットケアチームの立ち上げを行っており、基幹病院等と連携をとりしっかりと身のある糖尿病足病変ケアの実践を目指していく予定です。また、国の施策である糖尿病性腎症重症化予防プログラムの西京区での推進を目指すため当院腎臓内科とともに腎症対策に関する各種対応を進めており、6月にも市民公開講座を開催し腎臓病と糖尿病に関する市民の皆様への啓蒙活動をさせて頂きました。
今後も地域の糖尿病・内分泌診療に貢献すべく、近隣御開業の先生方との連携を密に努力していきたいと思います。今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。