救急科

集中治療総論講義

色々と悲しい出来事が国内外で

蔓延しております。

精一杯自分達の人生を歩んで、

自分が出来ることは何か、

常に自問自答しながらポジティブに

進んでいこうと思いますTです。

 

さて、ブログの間隔が空きがちですが、

毎年第2週木曜日夜に

開催しております重症病態学習会について

紹介します。

 

各方面でアピールしているように、

今年度冬に新救急集中治療病棟が完成します。

その上で、ERだけでなくICU周辺の

体制作りも同時並行で行わなければなりません。

 

マニュアル、プロトコル。

医療機器の選定。

多職種人材確保。

組織体制作り。

そして教育です。

 

今年度の重症病態学習会では

集中治療に関わるテーマを

強化して学んでいってもらいます。

まずは総論とスコアリングについて。

ERは緊急度を優先した時系列的な対応が重要です。

ICUは重症度を優先した解剖学的な対応が重要です。

ですので、重症を相手にする意味では類似していますが、

見る角度が少し異なります。

 

それを踏まえて問題のある臓器と問題の無い臓器を

明確に認識することが重要です。

ICUに入る患者は必ず他の臓器にもストレスがかかります。

ですので、主病態の根治的な治療だけでなく、

各臓器の評価・補助も大切な治療です。

カルテもそのようなことを意識して記載します。

#原疾患としてのアセスメント

#脳神経系・PADIS(鎮痛鎮静せん妄不動不眠評価)

#循環器

#呼吸器

#腎電解質・in-out balance

#消化器

#栄養・血糖

#内分泌代謝

#血液凝固・輸血

#感染症

#皮膚・体表

#予防・デバイス

 

手間かもしれませんが、見落しが無いように

重症病態の全身管理では、

毎日それをアセスメント、カルテ記載します。

また、重症度、予後予測のための

APACHE-ⅡやSOFAについても

患者のデータ集積の観点だけでなく、

自分達の治療が適切に行われているかの

客観的評価のために必要です。

そしてPADIS評価のために

RASS Richmond Agitation-Sedation Scale

BPS Behavior Pain Scale

CPOT Critical care Pain Observation Tool

CAM-ICU Confusion Assessment Method for the ICU

というスコアリングを用います。

ICUに入室するような患者は

客観的に痛み不穏せん妄を評価するツールが

あった方が情報共有や薬剤調整がしやすいので、

看護師がベッドサイドで学んでおいて欲しいものとして、

それぞれの内容について学んでもらいました。

そしてICU在室中のみではなく、

退室後の長期予後を意識してもらうために、

PICS(Post Intensive Care Syndrome)についても

概念として学んでもらいました。

PICSは治療よりも予防が重要であり、

日々のABCDEFGH)バンドルによる

アセスメントが有用かもしれない。

ということで、まずは総論と必要なスコアリング、

ABCDEFGHバンドルの概要に関して

お話させてもらいました。

毎月救急科スタッフによる

多職種学習会で集中治療をテーマにして

を引き続きやっていく予定です。

 

コロナ第7波にもめげずに

しっかり新棟運用に向けて準備していきます!


今年度冬の新救急集中治療病棟稼働に向けて、
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アツい新棟の概要についても是非チェックして下さい!
新棟救急集中治療部門紹介!

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