重症初期対応シミュレーション
3年ぶりのGWは皆さまどう過ごしましたでしょうか。
例年研修医1年目と連日日直に入ることを
ルーチンとしているTです。
研修医の指導兼
大忙しのERを頑張って診療、マネジメントする
T自身のフィジカルメンタルトレーニングを
行なっています♪
この時期は医学生、特に6年生の
ER見学がラストスパートで多数あり、
研修医、Tで全力アピールです。
ブログ、SNSでもしっかりアピールしていきます。
前回はウォークインシミュレーションの
ご紹介をしましたが、今回は
救急搬入してくる患者の
シミュレーションの紹介です。
大学で学んだ
診察室に患者を呼ぶ。
⇒まず問診する。出来るだけ徹底的に情報収集する。
⇒バイタルサインを測定する。
⇒頭から爪先まで全身診察する。
⇒鑑別疾患を考える。
⇒それを踏まえた検査をオーダーする。
⇒検査結果を踏まえて点滴、内服処方あるいは追加検査する。
⇒帰宅か入院の判断をする。
という流れで重症患者の対応をしていたら、
途中で更に重症化、場合によっては致死的な状態になります。
そもそも重症だとまともに問診で情報収集なんて出来ません。
バイタルサインを確認して、
緊急度を把握すると同時に蘇生を行う
Primary Survey。
バイタル蘇生を行って、
重症化の原因を確認していく、
問診と解剖学的診察の
Secondary Survey。
一通りの検査、治療を行い、
入院後に細かい部分と見逃しが無いかの確認をする
Tertiary Survey。
重症の場合は、そのような考えに
スイッチを切り替えて迅速な診療を行う必要があります。
当院で使用している内因性重症病態の
Primary Surveyチェックリストをアップしておきます。
多職種を対象とした救急集中治療学習会で
Tがまずデモンストレーションを見せ、
研修医学習会で研修医が同様にシミュレーションを行う。
そして指導医の監督の下、
リアルな患者で実践していく。
2年間繰り返していくと、
楽しみながら着実に身に付いて、3年目以降どこの病院に行っても
ちゃんと頭と身体を同時に動かせるようになります♪
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