昭和大学小谷教授特別講演
前回紹介したユニフォーム作成や
病棟のハード、ソフトに関する打ち合わせ等、
色々な角度から新救急集中治療病棟稼働に向けて
目下準備中です。
先日多職種連携の重要性を皆で共有する目的で、
昭和大学集中治療科主任教授の小谷透先生に
当院で特別講演を行ってもらいました!

日本は欧米と比較すると
全体の病床数の割に圧倒的に少ないICUと集中治療専門医。
かつ地域間・地域内の偏在が顕著です。
しかし、2060年に人口が現在の7割になり、
しかも高齢者の比率は更に上昇していきます。
労働人口の減少、経済成長の鈍化⇒医療現場の労働力減少
⇒少人数で安全を担保しつつ、
高度医療を行うには省力化・効率化は必須です。
昭和大学は色々な場所にICUがあるため、
遠隔ICUを利用しながら、
ICU共通マニュアルの導入、
HCUを含めベッドコントロールを一元化、
現場若手スタッフの支援・教育、
Rapid Response Teamによる重症や急変の早期予防発見、
と色々な角度から集中治療の発展について
話してもらいました。
その中でエビデンスやガイドライン(GL)が
臨床現場でどのように普及させるのか、
普及しないバリアはどこにあるのか、
ということが非常に印象的でした。
バリアの原因として、
①知識の欠如、GLを知らない
②スタッフ(特に医師)がGLに賛同していない
③GLがどのように実施されているか知らない
④GLを実施する能力やスキルが無い
⑤システムによりGLが実施できない
⑥現状を変えたくないという気持ち
やはり文化の構築のために、
繰り返しの学習会、カンファレンスを
多職種で行って、まず知識の共有と
標準的な医療を一緒にやっていくんだ、
と皆で認識していくことから
少しずつ浸透させていくのが大切であることを
実感しました。
お忙しい中当院に来て頂き有難うございました!

小谷先生を呼ぶのに
当院のアツい臨床工学士Kさんに
色々と調整してもらいました♪
有難うございます。
当院はアツいメディカルスタッフも多くいるので、
新棟で皆と一緒に働くのが楽しみです!
今年12月の新救急集中治療病棟稼働に向けて、
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