救急科

2年ぶりにJATECコース参加しました

段々と秋が深まり、京都も紅葉がピークを迎えつつあります。

そして観光客もどんどん増えて賑やかさが戻ってまいりました。

このまま人が増えてもコロナ患者が増えないことを願っております。

ちなみに京都市西部は嵯峨嵐山が観光名所ですが、

そのうちの愛宕神社までの愛宕山登山なるものが、

救急医、救急隊にとってはなかなかのイベントです。

全国の愛宕神社の総本山。

主要の登山道ですと休憩含めて往復5時間。

しかも途中に救急車が寄る場所無し。

途中でグッタリする方が時々います。

千日参りという救急医にとっては恐ろしいイベントが

夏にあると、夜間に登山の力尽きた方がバンバン救急搬送されます。

神聖なお参りですが、是非お一人様で参らないようにお願いします…

一人だと引き際が見いだせず頑張り過ぎてしまうようで、

ほぼ救急搬送される方は一人で登山しています。

 

さて、COVID19感染が下火になった現在、
2年ぶりにJATECインストラクターとして
大阪市立大学医学部に行ってまいりました。

あべのハルカスが直ぐ近くにある
素晴らし過ぎる立地!めちゃ便利なところにありますね。

JATECコースは外傷診療に必要な知識と救急処置を、

模擬診療を介して学習するトレーニングコースです。

JATEC6版に改訂されて、

技能の講習内容のマイナーチェンジはありましたが、

Primary Surveyと蘇生の重要性と

それに関わる手技をしっかりと学ぶ

原則は大きく変わっておりません。

 

久しぶりのインストラクター参加ではありましたが、

普段から研修医教育でやっているのと、

何だかんだで10年じゃすまない期間

インストラクターを継続しているので、

身体が自然に動きます。最早反射の領域です。

 

本ブログを見てくれているインストラクターの
先生もいてくれて大変感謝感謝でした(笑)

気道緊急に対する輪状甲状靭帯切開、

緊張性気胸に対する胸腔ドレナージ、

Non-respondor(不応性)の出血性ショックに対する

気管挿管・大量輸血療法・緊急止血、

切迫するD(重症頭部外傷)に対する

気管挿管・Secondary Survey初めのCT撮影、脳神経外科コンサルト。

Secondary Surveyで新たな異常所見を発見したら

バイタルサイン測定を行い、

変化があればPrimary SurveyAから戻って再評価する。

 

上記が主なPTDPreventable Trauma Death;防ぎ得た外傷死)を

回避するために重要なポイントとなります。

 

教材が良くなっていることや、

受講生の勤勉さもあり、今回は滞りなく、

順調に講習を終えることが出来ました。

 

外傷に不慣れと思う医師の方々は

是非参加してみて下さい。

メチャクチャ勉強になりますし、

初期対応に自信が付きます。

 

JATECコース開催の運営側の先生方は

コロナ禍で開催の可否の判断や、

インストラクターの参加がどうなるか、

など不安材料ばかりで本当に大変だったと思います。

無事に終えて本当に良かったです。お疲れ様でした!

 

JATECコースはTにとって

シミュレーション学習の原点です。

引き続き院内外でJATECの啓蒙活動をしていきます♪



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