偶発性低体温症の初期対応
知多半島で犬のエキノコックス症が相次いで確認されている
というニュースが報道されています。
今までは北海道で主に注意すべき寄生虫感染症でしたが、
本州でも確認され、肝膿瘍、脳膿瘍などの鑑別として
今後挙げていく必要があるのか、と
また国試以来の復習です。
興味のある方は厚生労働省のホームページで
エキノコックス症がどのようなものか一度ご確認を。
感染して10年以上経過してから発症とか恐ろし過ぎる…
急に冷え込んできて、
段々秋から冬にかけて増えてくる疾病が
ERでも目立ち始めました。
夏の熱中症と同様に
環境因子関連の疾病としての
偶発性低体温症に関しても
学びを深める必要のある時期になりました。
11月中旬くらいから増えてくる
偶発性低体温症に向けて
10月は偶発性低体温症強化月間です。
Tが救急病棟看護師向けに学習会を行い、
救急科Y先生には多職種・研修医向けに
講義してもらいました。
相変わらずスライド作りのセンス抜群です。
偶発性低体温症は32℃未満になると
医療介入することで
急変するリスクも増える
注意すべき病態です。
偶発性低体温症に特有の病態を
知ってもらいつつ、
忘れない間に研修医にも
シミュレーショントレーニング
してもらいました。
日本で多くの場合は、
何かしらの原因があって
偶発性低体温症を来します。
今回は、高カルシウム血症から
意識障害等を来して、
二次的に低体温になってしまった
症例のシミュレーション実習を行いました。
復温、急変対策、
CT室への移動のタイミング。
机上ではイメージの付かないことを
シミュレーションで学んでもらいます。
これで研修医も来る冬に向けて
準備万端です(笑)
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