救急科

出来る形で目標を持って災害訓練

【投稿日】2020年12月16日(水)

やっとGotoが全国一斉停止になりましたね。
判断が遅いだけでなく、
12月28日から1月11日までと、
27日までは東京大阪名古屋札幌以外は継続して
Gotoが利用できるという、
感染を抑える気が中途半端過ぎる感が否めません。
感染が急激に拡大しているにもかかわらず、
2週間のタイムラグがあることに甚だ疑問であります。
年末年始を抑えても、現時点の人出で、
大変なことになっているのに、
残り2週間で何とかお得にGoto!という
人の心情が働きかねません。
ここまで来たら医療現場をしっかり守って欲しいです。
現時点で医療崩壊が起きそうな地域が多々あるのに、
この2週間果たしてどうなるのでしょうか…。
個々の自粛だけでは最早どうにもならない
レベルに至っています。
どこぞのお偉いさん方が言っている
「民度」に頼るのは限界です。
そして、他人事の印象を与えかねない、
8人のご高齢の方々との忘年会会食…
最早収束の兆しは見えず、見せてもくれません。
急激に冷え込んできて、
COVID-19以外の疾病対応も
どんどん増加して大変なことになってきています。
是非経済優先でギリギリまで制限をかけようとしなかった
政治家の皆様にはCOVID-19入院現場や
救急医療現場の第一線で
働いてみて頂きたいものです。

 

12月5日に毎年恒例の病院全体災害訓練を行いました。
いつもは看護学生さん等にも手伝ってもらいながら、
模擬患者の搬送もシミュレーション訓練していましたが
生憎のコロナ禍。
だからと言って、自然災害が起きないとは限りません。

 

例年通りに事前に
START法とトリアージタグ記載の学習会、
災害発生時の初動対応に関しての学習会を行い、
当日を迎えました。

 

今回は模擬患者がいないので、
症例の内容を記載した数枚のシナリオ用紙を
模擬患者に見立てて訓練を行いました。
救護所やトリアージブースの設置も
ほぼ実際に近い形で準備を行いました。
患者の演技が無いため、リアルさに欠けますが、
今回の目標は、トリアージタグを適切に記載すること、
救急外来が仮移転してからの動線を確認すること、
各部門同士の情報連携を円滑にすること、
としました。

研修医の先生たちも
右往左往しながら真剣に参加してくれました。

震度6強の地震が発生し、
安全確認をしながら傷病者の確認。

本部が立ち上がり、

現場の安全及び傷病者確認。

外来の各部門の立ち上げ。

トリアージしつつ、
例年以上にトリアージタグの記載を丁寧に。

そして限られた医療資源を用いて、
赤の重症患者を救命することに
心血を注がねばなりません。

外来統括部門で各部門の
状況を確認。
なかなか連絡が付かず、
ドギマギ…

慣れないやり方で
初動に時間がかかり、
あっという間に訓練が終わってしまいました。

普段とは大きく異なる訓練で、
参加者の皆様にはやり辛い面が多々あったと思いますが、
動線確認や、
やはり院内携帯電話だけでは情報連携に限界があること、
アクションカードの運用方法、
色々と学び深い訓練となりました。

もし発災したら地域にとって重要な拠点に
当院はならざるを得ません。
そのために、少しでも備えをしておく姿勢が大事です。

来年度もアフターコロナの社会に合わせて
災害訓練をまた試行錯誤しながらやりたいと思います!

 

2022年度新病棟完成に向けて来年度救急科スタッフ大募集中!

一覧ページへ戻る