救急科

看護師がPICCを挿入する特定行為

【投稿日】2020年10月12日(月)

米トランプ大統領がCOVID-19感染しましたね。
今エビデンスが明確とは言えないものの、
使用されているあらゆる治療をされ、
そのおかげか自然治癒か、無事に快方に向かったようです。
英ジョンソン首相も感染してCOVID-19の見かたが変わりましたが、
果たしてトランプ大統領はどうなんでしょう?
今のところ大統領選の巻き返しのために、
感染対策関係なくごり押し感が前面に出ているのが否めませんが。

9月上旬は和歌山医大と滋賀医大に
及ばれして、看護師の特定行為研修の
PICCに関する講義及びOSCE評価をさせて頂きました。

医師の負担軽減のための補助として、看護師の可能な行為を広げるために、
あらゆる特定行為が出来るナースプラクティショナー(NP)、
診療看護師というものを育成する方針で国が掲げたものの、
基準が厳しく、目標の数にはなかなか到達できず。
ですが多職種連携のために、看護師が役割をさらに発揮するため、
2015年10⽉より「特定⾏為に係る看護師の研修制度」が創設され、
特定行為を区分分けして、もう少し浸透しやすいようにしました。

看護師の特定行為に関しての詳細は、
日本看護協会HPのこちらを参照して下さい↓
https://www.nurse.or.jp/nursing/education/tokuteikenshu/portal/index.html

その中に栄養に関わるカテーテル管理としてPICC挿入の項目があります。

 

いつも言っているように、
新しいことをやるのに保守的な文化の日本ではありますが、
基準を緩めて、働き方改革も相まって、
看護師の特定行為に対しての理解が徐々にされてきています。

座学と実習をしっかり行って、
看護師さんは特定行為についてガッツリ濃密に学びます。
日本人の方が英語の文法をしっかり学んで、
英語の現地人よりも文法を詳しくなるように、
それぞれの行為に関する基礎や詳細は、
不慣れな医師よりもしっかり知識として身に付きます。

 

PICC挿入手技は、やはり看護師さんが普段使用しない
エコー手技の慣れによって、
スキル獲得時間が変わってきますね。
試験でもそこが穿刺手技で結構肝になります。

和医大では実習後に和歌山NHKの方々に
実習生がインタビューを受けていました。
マスメディアへのアピールも重要ですね。

桂病院もようやく看護師の特定行為に関する
システム構築に動き始めました。
TもPICCの領域で早いうちから関わっていますので、
桂病院でもうまく運営できるように、
お手伝いをしていきたいと思います。

特定行為を学んだ看護師をER/ICUで
どんどん仲間として増やしていくのも
目標の一つです♪

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