救急科

病、人、地域の観点で患者をみる

【投稿日】2021年5月22日(土)

例年より早い梅雨が到来しましたね。
気温と湿度も少しずつ上がってきて、
高齢者の熱中症がチラホラ搬送されてきました。
しっかり水分摂取することと、
屋外活動を頑張り過ぎないように注意して下さい。

大阪や兵庫程ではありませんが、
京都も重症患者が増えていて、
入院コントロールセンターの対応も大変そうです。
大阪、兵庫は感染者数自体は
ピークアウトして来ていますが、
全国的に重症COVID19患者はまだまだ増加傾向です。
重症化すると改善までかなり時間を要します。
変異株は若年でも重症症例が多く認められます。
早くワクチン接種が多くの人まで
行き届くことを切に願います。

今回は、時々お話させてもらっている
“救急医療現場で「人」をみる”のお題で
大阪府看護協会府北東支部の
医療倫理セミナーで発表させてもらう機会がありました。

先日のPICCセミナー同様に
ウェビナー開催でした。
複数施設の看護師さん達に向けて、
救急外来で経験した
症例を通してERにおける医療倫理について
考えてもらいました。

病の周辺にある
その人の生活背景、家族背景を探ることで、
診療の質、患者・家族の満足度が上がる、
ERにおける高齢者救急の特徴。
多病・多様性。
どういう生き方、死に方を
患者が望んでいるか、を
考えながら診療していく時代になってきた。
ER、病院単位での対応だけでなく、
地域単位で対応しないと、
これから急増する高齢者の医療対応に
限界が来てしまう可能性がある。
ただ、地域単位でうまく連携すると
本人・家族・医療者も満足のいく
医療を提供できる可能性がある。

というようなことをお話させて頂きました。

発表の後に、
明日からの業務で考え方を
少し変えて働けそうです、等の
前向きな内容で
多くの質問や感想を頂き、
ウェブでありながら、
Tも大変やり甲斐がありました。

暗くなりそうな今の時代だからこそ、
少し考え方を変えて、
皆が少しでも明るくなれる
お手伝いが出来たら嬉しいです♪

 

 

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