救急科

院外研修医もPrimary Surveyシミュレーション

【投稿日】2021年1月15日(金)

関西を含めて多くの都府県に緊急事態宣言が出ました。
強制力が無いと言えど、
やはりそれで意識を変える方々もいるので、
言葉の効果は大きいですね。
飲食は昼も夜も危険だから自粛を、
とGotoを出していたのに、
それをまた追い詰めるような政府の言動には
疑問を持ってしまいます。
飲食店や歓楽街で感染が増えるのは
間違いないのですが、
マスクを外しての会話や密接密着するような
条件が問題なのであって、
時短はデメリットの方が遥かに大きいと思うんです。
べろんべろんになって言うこと聞かなくならないように、
アルコールを外食で制限する、
会話は原則禁止するとか、
もう少しやり方があるような気がしてしまうのです。
高齢者の致死率は2割3割にも上ります。
若者が我慢するのは高齢者を守るため、
と言っても過言ではありません。
なのに、高齢の公人が変わらず平気で会食して、
医療人としてはため息を付くばかりです。
SNSでも平気で会食の写真を載せる公人。
芸能人もそうですが、どちらかというと議員の皆様、
本当に勘弁して下さい。
救急現場、コロナ病棟で働いてみて下さい。
台湾の政策が羨ましい、とふと思ってしまいますが、
目の前のことをただ真面目にやるのみです。
最早市中にCOVID-19が広がっている状況で、
ERでもCOVID-19を見ない日はほぼ無くなりました。
この先どうなるんでしょうね。

さて、そんな状況で、教育の場もかなり制限されてきており、
教育好きのTとしては、研修医や多職種の
学びの場を減らしてしまうのは本当に残念ではあるのですが、
出来るところはしっかりと続けてやっていきたいと思います。

1月からまた新たな研修医がローテートしてくれています。
KMCHからも院外研修医が救急科ローテートをしてくれます。
自分でいうのも何ですが、
違う病院で救急研修をするのもいい刺激になりますよね。

1年目の研修医は必ず、合間を縫って、
Primary Surveyのシミュレーションをやってもらうように
努めております。

敗血症、低酸素血症、ショックバイタル患者の
シミュレーションを早速やってもらいました。
(写真に載っているベッドの人はお人形です!)

Primary Surveyでバイタルサインの蘇生を学ぶだけでなく、
多職種とのチームコミュニケーションも
シミュレーションで意識してもらうようにしています。

例えば、重症の敗血症っぽければ、
救急隊のコールでショックバイタルや
呼吸不全が分かっていれば、
輸液蘇生と各種培養の準備をするだけでなく、
1時間以内の抗菌薬投与を目指して、
早く診察・培養検査をしていきましょう、
とチームで情報共有をしながら動けると
看護師さんも円滑に動いてくれます。

当たり前のようですが、
看護師とうまくコミュニケーションを取れない
医師も少なからずいます(笑)

特に救急や集中治療は、
コミュニケーションの質の高さが、
緊急対応の診療の質の高さに直結します。

机上の訓練やカンファレンスだけでは
なかなか伝わらない、というか
身に付いているか分かりませんので、
身体を動かしてのシミュレーションは
本当に大事です。

医学生さんや院外の研修医や救急隊、救急の学生さん。
色んな人が、当院ERで実習研修をしてくれます。
せっかく来てもらうので、
桂ERで学んで良かった!と思ってもらいたいです。
楽しんで実践的な学びの場を
こんな状況だから
コンパクトな学習の機会を、
どんどん増やせていけたらと思います。

皆さんも自粛生活が続いていると思うので、
当ブログが多少の気休めになるよう、
頑張ってアップしていきます♪

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