救急科

研修医OSCE強化月間

【投稿日】2020年4月28日(火)

自粛ムードの中、
京都でのCOVID-19感染患者は少しずつピークアウトしているような気がしています。
ただ、油断してまた外出する人がどんどん増えると第2波で瞬く間に
感染者が増えて大変なことになりますので、
もう暫く皆様Stay Home、三つの密を避けることに努めていきましょう。

4月は1年目研修医OSCE強化月間です。
早朝に当直以外の研修医全員集まって、
OSCEロードを行いました。
COVID-19関連の会議やら何やらで
Tの時間調整が付かず、
朝7時からやる日が殆どでした…。
1年目研修医は遅刻することなく、
全員しっかり出席してくれて嬉しかったです。

9つのシナリオで研修医達に
Walk inの模擬患者対応をしてもらって、
経験知を増やしてもらいます。
模擬患者はもちろんTです。
しつこいですが、全員マスク、
窓全開の換気の上で行っています。

①腹痛 急性胃腸炎
②発熱 急性胆管炎
③胸痛 逆流性食道炎
④頭痛 後頭神経痛
⑤めまい BPPV
⑥咽頭痛 急性扁桃炎
⑦背部痛 尿管結石
⑧顔面打撲 出血性十二指腸潰瘍に伴う一過性意識消失からの転倒
⑨嘔吐、全身倦怠感 重症糖尿病、糖尿病性腎症、高カリウム血症

 

 

最初は緊張しながら試行錯誤で
問診、身体診察をしていましたが、
後半になって徐々にどのように
考えて問診、身体診察を行うかを
しっかり体を動かしながら出来るようになっていきました。

 

Walk inだから軽症とは限りません。
急性心筋梗塞、大動脈解離、肺塞栓は
Walk inで来る緊急度の高い疾患として
常に鑑別疾患として挙げておく必要があります。

しんそうにしていれば、
診察台に横になってもらうように声掛けする思いやりを。
緊急性の高い疾患の鑑別を早くしたい場合は、
最初に心電図、迅速血糖、血液ガス。
重篤感があれば早めにストレッチャー移動。
診断の根拠としてスコアリングを使用する。
ただし何を比較する、あるいは使用基準であるかを
把握してスコアリングを行う。
等のことを含めて学んでもらいました。

医学生時代に学ぶ外来診療OSCEの
しっかり問診⇒バイタルサイン⇒身体診察⇒鑑別を上げて検査オーダー、
の流れで対応してはいけない緊急度の高い患者も
来るのがERです。
しっかりこの1カ月で学んだ内容を反芻して、
GWからの救急当直に臨んでもらいます。
GWもTが日直で1年目研修医を鍛えていきます。
研修医もそうですが、Tも指導が大変な時期ではありますが、
しっかりと記憶に残る時期でもあるため、
Tも要望がある限り熱血指導を頑張ります!

 

そして、学生見学も自粛になっているため、
少しでも当院のアピールを強化して頑張っていきたいと思います。

研修医ブログも頑張ってくれていますので、
是非そちらも見て下さい!
頑張って週2回更新してくれるようです(プレッシャーを与えてます笑)
もちろん負けじとTも合間を縫って更新していきます。

他にもSNSやZoom会議等も検討していきます。
適宜案内を出していきますね。
この大変な時期だからこそ、
敢えて攻められるポイントをどんどん探して
攻めていきます!

引き続き本ブログをどうぞ宜しくお願いします!

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