栄養部門

外来集団栄養指導「そらまめ教室」再開。

病院では外来患者さんや入院患者さんに栄養指導を行っていますが、個別に行うものと集団で行うものがあります。コロナ禍では感染防止の観点から外来での集団栄養指導をしばらく実施していませんでした。

久しぶりに今年は11月には出産準備教室、12月には腎臓病教室を開催しました😊今回は腎臓病教室である「そらまめ教室」についてレポートします✨

今回のテーマは「年末年始を楽しもう!」でした。
忘年会、クリスマス、年越し、お正月、新年会…と慌ただしいながらも楽しいイベントの多い年末年始は、普段食べない特別な食事が盛りだくさん💛

管理栄養士の講義では忘年会・新年会での宴会料理の食べ方やおせちの工夫、冬の食事で気を付けてもらいたいことをお話ししました。

腎臓病の栄養指導を行っているとよく聞かれるのはこの一言…
「おいしいもんは塩が多いさかい、なんにも食べられへんがな。」

そんなことあらへんで!と声を大にして言いたい😓
しかし、減塩食だけでなく病院食のイメージは
「水くさい、味がない、おいしくない…」
と思われがちです。そらまめ教室では実際に減塩食を味わうこともできます

減塩食の1日の目標の食塩量は6g未満です。1食あたり2g以下が理想となります。
管理栄養士の講義の後は実際に食塩2g未満の食事を提供しました。

<そらまめ献立> 食塩1.7g❕
🥄ごはん
🥄赤魚の揚げ煮
🥄絹さやと人参の炒めもの
🥄ほうれん草のお浸し
🥄大根のサラダ

そして最後は、腎臓内科部長 宮田仁美先生による講義です。
「あなたの腎臓大丈夫ですか?」というタイトルでお話してくださいました。

なんだかドキッとしちゃいますね😳やさしく腎臓の基本的な知識からゆっくりと話してくださるので、難しい話をじっと我慢して聞くイメージをお持ちの方がもしいらっしゃったら、心配はないかと思います。

腎臓の病気と向き合うのが怖いな、と思っておられる方もいるかもしれませんが、少しずつわからなかったことが解消されて頭の中が整理されていくと最後には「よし、できることからやってみよう」「不安なことは先生と話をしてみよう」と思えるような講義に私は感じました。

アンケートからは…
「腎臓病を軽く考えていましたが、恐さがよくわかりました」
「高血圧について特に注意が必要であることを再認識した」
「健康管理に食事の塩分が大きく影響することを改めて感じました」

などなど、たくさんの感想を頂戴し、腎臓と塩分の関係をご理解いただけたようでした😊

実際に患者さんと食事を囲んで、味わって、学ぶこと。
五感を活用して勉強することが一番の方法だと改めて感じました。
近くで患者さんのお話を医師と共に聴く機会があることは貴重な時間です。

今後もこうした機会を設けていきたいと思います✨

管理栄養士IK
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