栄養部門

秋の適塩講習会レポート!

皆さんこんにちは!
今日は10月29日(日)に行われた「管理栄養士と学ぶ適塩講習会~welcome噛む~」に参加したレポートをさせていただきます!

この講習会は、京都透析食腎臓病食研究会が主催で行っているもので、毎年、京都嵐山にある学校法人 大和学園 京都栄養医療専門学校を会場にお借りして開催しています。コロナ禍で、毎年行っていた調理実習は断念していたのですが、今回4年ぶりに調理実習付きの講習会を開催することができました!!今回のテーマは「噛む」です!



朝の嵐山は人が少なく、天気にも恵まれて少し散策しながら会場に向かいました。
なんと!とてもきれいな虹が出ていたので思わずパシャリ!

調理実習の前に、京都田辺記念病院 管理栄養士の今村 美甫先生から
「よく噛んで適塩」というタイトルで「なぜ噛むことが大事なのか」「噛むことと適塩の関係」についてご講演いただきました。

私もどちらかと言うと早食いの方で、講演を聞いていて耳が痛かったです…。早食いでよく噛まないと、食物の表面の味付けしか感じることができません。しっかり噛むことで素材本来の味を感じることができるので、濃い味付けにしなくても食事を楽しむことができます。1口30~50回くらい噛むことが理想ですが、「飲み込む前にプラス10回」「最初の3口はしっかり噛む」等できるレベルで実践してみましょう!


また、京都府歯科衛生士会会長 歯科衛生士 吉本 美枝先生より、講和をしていただき、参加者全員で、ガムを使った咀嚼能力チェックテストを実施していただきました。

↑使用した キシリトール咀嚼チェックガム

テスト方法はとても簡単で、
①ガムを60秒間噛む
②口から出して色の変化を確認する
以上です!

(画像:LOTTE 噛むこと研究室ホームページより 人生100年時代を「噛むこと」で健康に!噛んで撮影するだけの咀嚼力チェックガム×アプリ登場 – 噛むこと研究室 (lotte.co.jp)

たった60秒モグモグしていただけなのに、顎がすごく疲れたことが印象に残りました。また、無意識のうちに右側の歯だけで食べ物を噛んでいることにも気付きました。
吉本先生によると、このテストは単に咀嚼力を見ているだけではなく、口の中の食物を唾液としっかり混ぜ合わせる力を判定しているのだそうです。
講和を聞くだけでなく、テストに参加することで一気に自分事として捉えることができました。
先生の明るいハキハキとしたお話しの仕方もとても魅力的で、私もぜひ見習いたいと感じました。

左:歯科衛生士 吉本 美枝 先生(京都府歯科衛生士会 会長)
右:管理栄養士 川手 由香(京都透析食腎臓病食研究会 会長/京都桂病院 栄養科 科長)


そして実際に調理実習で作成したごはんです!

【お品書き】
・とろろごはん
・豆腐ハンバーグ
・ポテトサラダ
・具だくさん汁・とろみ汁

今回の実習では、
①よく噛んで食べることを促す「かむかむトレーニング食」
②噛むことや飲み込むことに不安のある方でも安心して食べられるように工夫した「かむかむサポート食」の2つのレシピを用意しました。


調理実習は、大和学園 京都栄養医療専門学校の学生さんたちが、管理栄養士の卵として受講者の方々のフォローをしてくれました!各テーブルでの調理補佐をはじめ、当日LIVEでのデモンストレーション、事前の調理動画の作成などたくさん準備して下さっており、スムーズな実習となりました。様々なところに工夫が凝らされていて、受講者の方々も分かりやすく実習できたのではないでしょうか。学生の皆さん、学校の先生方、たくさんのご協力をありがとうございました。


先生方の講義、調理実習ととても充実した2時間半(10:00開会~12:30閉会)となりました。
一方的に話を聞くだけでなく、調理実習を交えることで受講者同士の交流も生まれ、実りのある講習会になったかと思います。

来年も開催予定ですので、たくさんの方のご参加をお待ちしています!!


管理栄養士 IN
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