栄養部門

チーム医療っていいな

急に冷え込み、秋の気配がぐっと深まりました🍂
今年の京都の紅葉が猛暑の影響でどうなるのか気になりますが、京都は観光客でいっぱいです🚅

10月21日は「京都腎臓・高血圧談話会学術講演会」があり、会場である京都タワーホテルまで行ってきました。会場に着くまでに通るデパートや地下街の京都限定だとか秋限定のスイーツ🍰🍡に非常に弱い私は雑念を振り払いながら京都タワーに辿り着きました💦

講演会のテーマは「改めてCKDチーム医療を考える」でした。

ブログでは幾度となくCKDについてお伝えしてきていますが(今年の3月のブログにたくさん登場しています!)、「CKDって何?」という方もおられると思います。CKDとは「慢性腎臓病」のことをいいます。

Q.CKDとは?
腎障害を示す所見や腎機能低下が慢性的に続く状態で、放置したままにしておくと
末期腎不全となって、人工透析や腎移植を受けなければ生きられなくなってしまいます。末期腎不全は全世界的に増え続けており、いわゆる“隠れ腎臓病”のうちに、早期発見、早期治療することが大切です。現在、日本には約1,330万人のCKD患者がいるといわれています。これは、成人の約8人に1人にあたる数です。また、人工透析を受けている患者さんも、すでに26万人を超えており、その数は毎年1万人ずつ増え続けています。このままでは、2010年には30万人を突破し、国民400人に1人が人工透析を受けるようになると予想されています。さらに、CKDでは、心臓病や脳卒中などの心血管疾患にもなりやすいことが明らかになっており、いかにCKDを治療し、心血管疾患を予防するかが大きな問題となっています。(NPO法人日本腎臓病協会HPより https://j-ka.or.jp/

早期発見、早期治療が大切ではあるものの、初期の段階では特に症状がないので、進行した状態になって受診される方が多い傾向にあるCKD。会社や市民検診等で尿検査で異常を指摘されたら症状は特に感じてなくても受診してみて下さいね🏥

講演会ではCKDに関わる医療従事者がたくさん参加していました。外来や入院病棟で腎疾患を持つ患者さんにどのような支援ができるか、日々模索しています。個々で奔走するのではなく、チーム一丸となって目標に進むのが「チーム医療」です✊

CKDにおいて管理栄養士が行うことは食事指導です。最も重要なのは「減塩指導」なのですが、
目に見えない味付けについて指導するのはとても難しく、「まずいものを食べなければいけない」印象を与えがちです。いかに美味しく減塩できるかを日々研究しながら指導にあたっています💦

特別講演では阿部雅紀先生(日本大学医学部 内科学系 腎臓高血圧内分泌内科学分野 主任教授)よる”CKDチーム医療の効果”について学びました。治療は医師だけで行うのではなく、看護師や保健師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士などメディカルスタッフの力が加わってより一層効果を発揮するというお話を拝聴し、大変勇気づけられました✨

また、パネルディスカッションでは各メディカルスタッフの日々のチーム医療に関する悩みを
共有し合う場となり、他職種がどんなことで困っているか共有することで改善に繋げられることもあれば、すぐには難しいこともありますが、より理解が深まってチームの連携が強まることを学びました❕

CKDに限ったことではありませんが、医師の診察以外にも栄養指導や薬剤指導、生活指導、運動療法など、何か心配なことがあれば相談できる場所があります。何かできることがあるかもしれませんのでひとりで悩まずご相談ください😊

管理栄養士IK
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