栄養部門

勉強会に参加しました(腎代替療法を考える)

みなさま、こんにちは。

今回のブログでは、先日参加させていただいた勉強会「腎不全のその先へ~腎代替療法を考える~」(当院腎臓内科部長 宮田仁美先生ご発表)で学んだことの一部や、その後考えたことをつらつらとお話ししようと思います。

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そもそも腎代替療法とは、名前のとおり腎臓の機能を代替してくれる治療のことを指し、具体的には①血液透析②腹膜透析③腎移植の3つに分けられています。
それぞれの治療法にメリットやデメリット、医学的な適応条件があることはもちろんですが、加えて患者さんの価値観やライフスタイルを十分に考慮して選択することになります。


お恥ずかしい話ですが、自分の中では「腎代替療法=透析」というイメージが強く、腎移植も選択肢のうちということは目からうろこという感じでした。。(もしかしたら私と同じように、腎移植に対してハードルを感じ、自分は適応外だと思っている患者さんもおられるかもしれないとも思いました。)
当院は2018年4月より生体間腎移植にも取り組み始めており、腎移植についてもっと勉強する必要があると痛感しました。


そして、どのような治療が最も適しているのか十分な情報提供を行い、患者さん・ご家族・医師・看護師等で一緒に考える場として「腎代替療法選択外来」があります。当院では火曜と木曜の午後に腎代替療法説明外来が設置されています(令和4年5月1日時点)。


「腎臓内科医の一番の仕事は、まずは末期腎不全に至らないように治療することだが、その先はいかにうまく腎代替療法へブリッジングができるかを考える必要がある。」
という、当院腎臓内科部長 宮田仁美先生のお言葉がとても印象に残りました。
ここで言う「うまく」というのは医療的にスムーズということだけでなく、患者さん自身の身体的・精神的・社会的状況の変化をサポートしながら、という意味も含んでいるのだと、今回の勉強会を通して少し理解できたような気がします。


「自分でも腎移植って受けられるんかなぁ」
「もうこんなにしんどいなら早く透析してもらおうか」
栄養指導の中でそんな声を聞くこともあります。
他(多)職種でしっかり連携し、患者さんが十分な情報に触れたうえで最善の意思決定ができるよう、支援していきたいと思います。


出典:一般社団法人 日本腎臓学会ホームページ
腎代替療法選択ガイド2020(ライフサイエンス出版)


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おまけ

こちらは毎年夏になると脱水→血尿を発症しがちなKM実家ねこです。
残念ながら、ねこは腎臓が悪くなりやすいことで有名な動物です。今年の夏は強制給水するべく、常に新鮮な水が湧き出てくる「自動給水機」を先日導入いたしました。。
大切な家族、元気でいてもらいたいです。



みなさまも脱水にはくれぐれもご注意を!

管理栄養士 KM
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