栄養部門

WKD啓発イベント

んにちは!管理栄養士Tです。新たな年度が始まりましたね🌸
昨年4月入職の私は、1年の経過の速さに感慨深さを感じると共に、2年目になったことに緊張しております。

さて、今回は3月31日(木)に当院で開催されたCKD(慢性腎臓病)啓発イベントについてレポートしたいと思います。これは3月10日にあったWKD(世界腎臓病デー)にちなんだもので、3部に渡って開催されました。

そもそもWKDとは何か、皆さんご存知ですか?

これは毎年3月の第二木曜日に制定されており、2006年から国際腎臓学会などが腎臓病の早期発見と治療の重要性を啓発する国際的な取組みとして始めたものです。

今年は3月10日がその日に当たっていました。

初めに腎臓内科部長の宮田先生からお話がありました。

CKDは国民病であり、透析患者は世界的に増え続けていること、糖尿病や高血圧が危険因子となること、クレアチニンで腎臓の機能を測る事が出来ることなど、私たち医療従事者が知っているべきCKDについての知識を講義していただきました。

最後に特に覚えて帰ってほしい、と2つの事を挙げられました。

1つはCKDシールについてです。これはCKDの診断基準に該当する患者さんのおくすり手帳の表紙に貼るものです。これを貼ることで、腎機能に応じて薬の処方量を調整したり、CKDの方に控えるべき薬剤の処方を避けることが出来ます。

もう1つは日本腎臓病薬物療法学会のHPについてです。ここでは腎臓と薬剤に関する情報を得られるだけではなく、eGFRやクレアチニンクリアランスを計算することもできます。

皆さん是非一度覗いてみて下さい。

続いて我らが栄養科川手科長からお話がありました。

1つは多職種で栄養指導をすることの重要性についてです。
当院の栄養士は人数が限られています。悔しいことに、私たちだけでは全ての患者さんに栄養指導を十分に行うことが出来ない事があります。そのため他の職種の方にも栄養指導をしていただく事で、より多くの患者さんに食事療法の大切さを伝えることができます。
私自身、患者さんから聞き出すことのできなかった情報を、看護師さんが日常会話の中から引き出して下さったお陰で知る事が出来たことが何度もあります。そのため、より多くの方が栄養指導の重要性を実感してくださるのはとてもありがたいと感じます。

もう1つは当院で取得できる腎臓病療養指導士の資格についてです。

腎臓病療養指導士の取得には、ある一定の条件を満たす医師の在籍する施設で、研修を受ける必要があります。恵まれたことに、当院では宮田先生がいらっしゃるおかげでこの資格を取得する事ができます。この資格の普及と共に、是非取得を目指していただきたい、という呼びかけで、イベントは幕を閉じました。

また、今回は申込いただいた方全員にたんぱく質・塩分制限食品のサンプルセットと、事前申込順で、ヘルシーネットワークさんからご提供いただいた「よつば食堂」のエネルギー・たんぱく質・塩分調整の冷凍弁当をお配りしました。

私はたんぱく質制限弁当を以前に試食しましたが、制限が気にならないほど美味しいものでした。
栄養指導の中でこうした冷凍弁当を紹介することは多いのですが、指導する私たちが味を知っていることで、より一層おすすめしやすくなると思います。
皆様も是非一度ご賞味ください。そして、食事療法や食事作りに困っている患者さんがいらしたら、ご紹介いただき、「しっかり食べる」ことをおすすめください。

私にとっては初めてのイベントでしたが、1年目のラストに素敵な思い出が刻まれました☺

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