栄養部門

第62回日本糖尿病学会年次学術集会に参加させていただきました

【投稿日】2019年6月10日(月)

みなさんこんにちは!管理栄養士THです。

今日は先日参加させていただいた第62回日本糖尿病学会学術集会(2019年5月23~25日)のレポートをさせていただきます!
学会の舞台は東北・仙台!!わたしは仙台に行くのが初めてだったので行く前から、ひそかに楽しみにしておりました(笑)。

今回の学会参加の目的は、糖尿病治療に関する最新情報の勉強はもちろんですが、学会3日目に開催される「キッズ医療体験セミナー」のイベントのお手伝いでした。日本糖尿病学会では、 糖尿病学や糖尿病診療に携わる女性医師のキャリア形成を支援するため、2012年に「女性糖尿病医をpromoteする委員会」を設置し、専門医の申請・更新のサポートや、年次学術集会に女性医師が参加しやすくするために、学会会場での託児所サービスの充実など、様々な活動を行っておられます。今回の「キッズ医療体験セミナー」は、その託児所サービスの充実の一環だそうです。

「キッズ医療体験セミナー お父さん、お母さん、どんなお仕事をしているの?」というタイトルで、2時間のイベントで24名の小学生(ほとんど1年生!)が参加してくれました。まず、医師からの糖尿病についての紙芝居で病気について学び、その後全員白衣に着替えて、お医者さんの役をして模擬診療を行います。わたしもお菓子や甘いものを止められない「キャンディーちゃん」役で参加しましたが、小学生のお医者さんたちからは
「お菓子を止められないなら買わなかったらいいんじゃない?」
「お菓子の代わりに野菜を食べるといいよ」
「少しずつ食べる量を減らしてみたらどうですか?」
と、本物の診察さながらのアドバイスの数々をいただき、びっくりしました(^^;)
その後も清涼飲料水を用いた血糖測定体験、インスリン注射体験、フットケア体験と様々な体験を楽しんでくれました。
最後に、当院栄養科のK科長と私がMCを務め、食事にまつわるクイズ大会をさせていただきました。〇×形式で全8問出題しましたが、みんな楽しんでくれたようでほっとしました!
学会が率先して、子育て・育児をしながらお仕事される女性医師を応援しようという取り組みが素敵だなと感じました。

また学会では、「ガイドラインからみた食事療法の課題と展望」というシンポジウムを拝聴しました。エネルギー必要量の考え方、たんぱく質制限の歴史とこれからなど、様々な内容を聞くことができました。特に高齢者の目標BMIをどのように設定し、エネルギー必要量をどのように算出するか、という議論が活発に行われていたように思います。食事療法は、患者さんの治療の中でも、楽しみ、生きがいに直結してしまうものであると思います。今後も様々な議論がなされていく分野であると思いますが、きちんと最新の情報を学んで、患者さんに還元していきたいと改めて思いました。
~学会観光編~
初めての仙台だし…!ということで、学会会場のすぐ横の「青葉城の伊達政宗公」に会いに、学会の合間を縫って、ちょこっと観光もさせていただきました。
①仙台城跡(青葉城)

幸運にも快晴の中、新緑を楽しみながら20分ほど山登り?をしてたどり着きました!仙台藩初代藩主の伊達政宗公の銅像をパシャリ。偶然にも、仙台城跡を訪れた5月24日は伊達政宗公のご命日だったようです。
②国際センター駅前

フィギアスケーターの荒川静香さん、羽生結弦さんのモニュメント!日本フィギアスケート発祥の地、仙台の五色沼の近くということもあり、2017年に設置されたとのこと。つい1か月前に、2018年平昌冬季オリンピックの羽生選手のモニュメントが追加されたばかりとのことで、ラッキーでした。
~学会グルメ編~
①学会会場内併設フードコート

ここでは秋田のご当地グルメをいただくことができました。しかも、学会参加証にご当地グルメ引き換え券が1枚ついており、テンションあげあげです!初日は秋田県 にかほ市の学校給食で定番という“あげそば”をいただきました。中華麺を一度素揚げしてからしょうゆベースのスープで煮込むというユニークな一品。麺にしっかりとした歯ごたえがあり、野菜もたっぷり入っていておいしかったです。
②学会弁当

学会に参加してひそかに楽しみにしているのがランチョンセミナーで食べることができる学会弁当ですよね!三陸産さんまの甘露煮、蔵王の玉蒟蒻煮、宮城県産笹かまぼこ、石巻産真あなごめし、いぶりがっこ、ずんだ麩饅頭 等々、ご当地グルメがたくさん入っていておいしかったです。(ランチョンセミナーのチケットを私に譲ってくださった科長に感謝です。涙)
③せり鍋、牛タン

本当は仙台の冬の郷土料理であり、時期的にすでにせり鍋提供を終了したお店も多い中、幸運にも食べることができました!せりは春の七草の1つですで、普段はそんなに食べる機会も少ないのではないでしょうか。根っこまでたべることができ、シャキシャキした食感で美味でした。鍋のシメにきりたんぽを入れていただきました(^^♪
そして牛タン。京都では考えられないくらい肉厚にカットされていて、ものすごい弾力でした。当然ながらすごくおいしくて、仙台に宿泊した2日間、また帰りの東北新幹線でも牛タン弁当を食べました。
ずんだシェイク、酪王カフェオレ、喜久水庵の喜久福、ずんだ どらクレープ等々、他にもおいしいものにたくさん出会いましたが、きりがないので紹介はこのくらいにさせていただきます。
学会で学んだことを今後の活動に活かしていきたいと思います!!
管理栄養士 TH
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